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ビーモのソ・サンフン理事「世界を変える起業に夢中です」

    • < ビーモ(Beemo)のソ・サンフン運営総括理事は「オーネスト・ファンド」のコンセプトを説明している。 [キ・ムジェフン記者] >

    「狂人チャンピオン」

    イ・ミンファ創造経済研究会理事長(KAIST教授)が成功するベンチャーの条件として挙げた言葉だ。組織に「革新の魂」を吹き込む人がいてこそ、過酷な逆境と苦難を克服することができるということだ。ソ・サンフン(株)ビーモ創業者(運営総括理事・26)に会い、この言葉を思い出した。現在の従業員9人、今まさに出発したばかりのベンチャー企業だが、彼がいなかったら、ここまで来なかったように見えた。

    「正直な金融と言いましょうか、『アーネスト・ファンド』といって、P2P(個人対個人)のローンのプラットフォームです。20代半ばの私が『金融業』をするといったとき、最初はあまり信頼してもらえませんでした。安定した今では、30代や40代のチーム員はもちろん、金融会社の役員にも来てもらいました。業界では初めて市中銀行と戦略的提携を結んで、22億ウォンという最大規模の初期投資を受けたため、信頼は得られたということでしょう」。経営学を学んだ理事は、昨年、ソウル大を首席で卒業した。インターンとして働いていた大企業とコンサルティング会社に一緒に仕事しようという誘いを受けたが、揺れることなく創業を選んだ。除隊後、23歳から自分のビジネスをしたくて、体がうずうずしていたという。友達に「世界を変える企業を作ろう」と退学を勧め、「Drop機械」というニックネームがつくほどだった。

    「無名の作家の絵を売ることができないだろうかという試みでしたが、3万ウォンの絵が1500万ウォンになるのを目撃しました。その後もアイデアが出てくるたびに挑戦しました。良い縁のおかげで、名うての「1世代起業家」がメンターになってくれ、良い機会に恵まれて米国の他のベンチャーの投資計画書も数多く見ました。その時の経験の積み重ねにより、自然と金融創業に心が傾きました」

    一つの質問を投げかけると、ソ理事は「long story」を話し出した。普通の人が10年間に経験するかしないかという栄枯盛衰が、去る1~2年間に彼の人生で吹き荒れたためだ。度重なる失敗と信じられないほどの成功の間、最も苦しかったのは2カ月前に「個人情報の不正利用」の責任を負って、ビーモ代表取締役から離れたことだ。「すべての準備を終えて全力疾走しようとしていた時期だったため虚脱しました。マーケティングを担当していた従業員がソウル大卒業生の先輩たちにこのビジネスを知らせようとして行ったものだったのですが、個人情報であるメールの収集と活用を安易に考えていたのが裏目に出でました。ソウル大のポータルサイトに広報メールに対する非難コメントが殺到しました。私たちは金融業をしている会社だから、さらに強硬な道徳性を備えなければならないということを苦しみながら学びました。これから個人情報保護には何倍も神経を使うことになると思います」

    ソ理事は「利子が高くて、お金を借りることのできない人」と「金利が低くてお金を転がすところのない人」の間を注目した。彼は「インターネットで買えばどのようなものでも、より安い。金融商品もしかり」と考え、「ローン希望者には、約5~12%台の商品を提供して、財テクをしたい人には、比較的少ないリスクで平均7~8%の収益の代替投資商品を提供すれば、勝算があると判断した」と述べた。

    インタビューの最後に、彼は好きな映画として『セッション(原題:Whiplash)』を挙げた。「最高の演奏」のために没頭する二人の狂った天才の話だ。二人の主人公の両方と似た側面が見えた。最近、イーロン・マスクに夢中になっているという彼が、​​ベンチャー業界の本当のチャンピオンになることができるのか気になってきた。
  • 毎日経済 シン・チャンウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-29 10:40:34