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韓国工学翰林院、20年後の韓国経済をリードする未来挑戦技術20選を決定

20年後、韓国の「食い扶持」のヒント…無人航空機・サービスロボット・ウェアラブル技術・食糧安全保障 

    2020年ごろに第2世代ロボットが登場する。マウスほどの知能を持っていて、自分で迷路を抜け出すほど賢い。現在使用している掃除ロボットや病院で患者をアシストするロボットよりも、性能は30倍ほども優れていると思えばよい。その後はサル程度の知能を備えた第3世代のロボットが現れて、2040年には第3世代より30倍さらにスマートな第4世代ロボットが開発される。サルより30倍ほど頭がいい動物は人間だ。つまり25年後には人間のように考えて行動する機械が出現するという話だ。空想科学(SF)の中だけの話ではない。国内工学系の学者らと産業界のリーダー1000人余りで構成された韓国工学翰林院(The National Academy of Engineering of Korea)の専門家らがにらむ20年後の姿だ。韓国工学翰林院は創立20周年を迎え、20年後の韓国経済をリードしていく「2035年、大韓民国の未来挑戦技術20選」を選定して24日に発表した。

    工学翰林院はまず将来を予測するために、5つのメガトレンドを設定した。オ・ヨンホ工学翰林院会長は、「将来は成長する社会、スマートな社会、健康な社会、持続可能な社会、安全な社会になるだろう」とし、「これらに必要な産業別の基盤技術を検討し、会員を対象にしたアンケート調査を経て未来挑戦技術20選を選定した」と語る。アンケートにはヒューマックスホールディングス(Humax Holdings)のピョン・デギュ会長、ポステック(Postech/浦項工科大学)のキム・ドヨン総長、漢陽大学のクォン・オギョン碩学教授、ベンチャー企業協会(KOVA)のチョン・ジュン会長、キム・ムンギョム大韓土木学会長などの専門家ら222人が参加した。

    工学翰林院が予測した未来挑戦技術は、最近「ドローン」でホットな話題となっている無人航空機と、限界に至ったシリコン半導体を置き換えることができる技術、人間を助けるサービスロボットなどが選ばれた。メンバーは2035年に韓国の無人航空機技術は米国やイスラエルに次いで発展するだろうと予想した。韓国は無人航空機技術の核心である情報通信と精密機械の分野で世界的なレベルであることから、2035年の国際市場で有利な位置を先取りする可能性が高いというわけだ。会員らはまた、スマートフォンの画面やテレビなどに使用されるディスプレイ技術が、2035年ごろには現在と比較できないレベルに発展することを期待した。画面の中の事物を現実世界のように鮮明で立体的に見ることができ、3D映像技術の核心である「ホログラフィー」技術に対する需要が大きくなることを期待した。

    • < 20年後、韓国を養う挑戦技術20選 >

    Googleが現在開発している無人自動車(Google driverless car)も未来社会のトレンドとして定着すると見る。 2035年には自動車産業が無人車を中心に再編され、都市はエネルギー・交通・建物・上下水道・廃棄物・安全と災難などをすべて統合管理する「スマート都市」が誕生する。スマート都市では電気・水道水・交通状況を監視する各種センサーは神経系の役割を果たし、都市のさまざまな状況をリアルタイムに把握する脳機能はいわゆる「都市計器盤」が務める。

    ヘルスケアのパラダイムも病気の治療から予防に変わり、分子診断技術とパーソナライズされた製薬技術、パーソナライズされた治療技術などが拡散すると見られる。工学翰林院は、「パーソナライズされた新薬は世界的に基盤研究の段階であるため、韓国のような後発者も追撃が可能な分野」だとし、「カスタム新薬分野のリ先頭走者である米国でもいくつかの標的抗がん剤を開発するレベルにとどまっており、商用化の初期段階であることから国際競争力を急いで構築しなければならない」と指摘した。

    ビットコンピュータ(Bitcomputer)のチョ・ヒョンジョン会長は、「人間の五感を正しく再現する実感インターフェースが開発されれば、私たちはサイバー空間で必要なことは何でも間接体験できるだろう」とし、「服にはDNAチップが付いており、初期癌細胞まで見つけることができるだろう」と語った。オ・ヨンホ会長は「韓国が集中すべき技術開発の方向を提示するために、20種類の技術を選定した」とし、「工学翰林院は創立20周年を契機に工学技術だけでなく、産業の発展に貢献する研究事業を広げていきたい」と語った。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-24 17:43:53