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39年前に養子となって別れた姉妹…同じ病院の看護師として劇的再会

    △写真=39年ぶりに同じ病院で再会した異腹姉妹。妹のシン・ウンスクさん(左)と姉のポンナムさん [サラソータ・トリビューンのウェブページキャプチャ]

    1970年代、孤児院を経て、米国に養子縁組された韓国人の姉妹が、39年ぶりに劇的な再会をした。同じ病院の同じ階で働きながらも、お互いの存在を知らずにいたが、「似ている」という患者の言葉に偶然DNA検査をしたところ、39年前に別れた姉妹だという事実が確認され、感激の涙を流した。感動の主人公は、フロリダ州サラソータドクターズ病院の4階で勤務する看護助手ホリー・ホイル・オブライエン(Holly Hoyle O'Brien、韓国名シン・ボクナム、46)とミーガン・ヒューズ(Meagan Hughes、シン・ウンスク、44)姉妹。米国の地域新聞であるサラソタ・トリビューン(Sarasota Herald-Tribune)とガーディアン紙(The Guardian)などは11日(現地時間)に彼女たちを詳細に紹介した。

    幼い頃アルコール中毒の父親と継母のもとで不遇な時期を送った姉のポンナムさんは異母姉妹の妹ウンスクさんと一緒に養護施設に預けられた。しかし、程なくして、5歳だった妹のウンスクさんは1976年に米国ニューヨーク州キングストンのある家に養子縁組され、2年後の1978年に9歳になった姉のポンナムさんもバージニア州アレクサンドリアの家に養子縁組された。妹より2年遅れて米国の地を踏んだポンナムさんは、アメリカ人の継母にお願いして妹の行方を探したが、当時、韓国の養護施設の資料がずさんだったせいで、数回の試みが無駄足に終わっていた。

    そうして十数年の歳月が流れ、大人に成長した姉のポンナムさんは22歳のときに看護助手の資格を取ってバージニア州で働いて結婚をした後、夫の後に従って10年前の2005年、フロリダ州サラソータへと職場を移した。サラソータでは、フロリダ州のいくつかのリハビリ病棟で勤務し、今年1月、ドクターズ病院に移った。

    一方、妹のウンスクさんは、ニューヨーク州キングストンで子ども時代を過ごし、10歳だった1981年、療養を要するアメリカ人の父の病状により、フロリダ州ベニスに移動した。そして31歳の2002年に看護助手になった。ウンスクさんもフロリダのいくつかの病院で働いていたが、ドクターズ病院で働いていた同僚男性のアドバイスで、今年3月にドクターズ病院に合流し、ポンナムさんが働いている4階に配置された。養護施設で別れてから39年ぶりに二人の姉妹は、お互いの存在を知らずに、同じ病院の同じ階で勤務することになったのだ。

    二人の存在は、患者の間でまず話題になった。東洋人の居住者が多くない地域なのに、韓国出身の看護助手が同じ病院の同じ階で勤務することは珍しいことだったので、二人は自然に近づいた。患者と病院関係者が「似ている」と話したが、西洋人が東洋人の顔をよく区別できないからだと、最初はたいしたことではないと気にしていなかった。そのうち、幼い頃に韓国で使っていた名字が「シン」だということをお互いに確認してからは、もしかしたらという気持ちからDNAテストをし、去る8月17日、ついにカナダの検査機関から二人の遺伝子が一致するという回答を受けた。

    サラソタ・トリビューンとのインタビューで、ポンナムさんは「奇跡のようだ。今でもとても興奮していて、嬉しい」と話した。妹のウンスクさんは、「私に姉がいるという事実が本当に夢のようだった」と明らかにした。ポンナムさんは前の夫と離婚して現在一人で暮らしており、ウンスクさんには二人の子どもがいる。現在、ポンナムさんとウンスクさん姉妹は週末ごとに会って家族のように過ごしており、叔母が出来たウンスクさんの二人の子どもも幸せな時間を過ごしていると現地メディアは伝えた。
  • 毎日経済 ワシントン=イ・ジンミョン特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-12 17:39:15