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冗談のつもりだったのに笑わない客…なぜ?

    韓国のインターネットで、ある「帳付け」に関する案内文が話題を集めている。笑いを誘おうと作られた掲示物だが、規制に満ちた現実を風刺したものではないかという解釈も出ている。

    この掲示物は、帳付けに必要な書類として、住民登録謄本・抄本、身分証明書のコピー、保証人2人、財産税領収証のコピー、勤労所得源泉徴収の領収証、さらには健康診断書、学生時代の生活記録、帳付け返済計画書、管轄の派出所所長又は区長の同意書など、10種類を一覧にした。

    このような掲示物が、韓国各地の飲食店で発見されている。この掲示物を貼り付けた京畿道平澤市のある飲食店社長は「顧客に楽しみを与えようとした」と述べた。多くの人々がこの投稿を「帳付けお断り」を表現した飲食店の社長のユーモアだと考えているが、これを超えて現実を風刺したものだという意見もある。特にこの掲示物は、なかなか解決できずにいる「規制改革の乱脈ぶりを皮肉」したものだという意見もある。

    李明博(イ・ミョンバク)政府、朴槿恵(パク・クネ)政府など、政府が新しくなるたびに規制改革を掲げているのに、現場ではまだ規制改革が肌で感じられないという点を皮肉ったという解釈だ。また、「誰かが飲食店創業を準備したり、飲食店を運営しながら経験した当局の規制に反発が混ざった心を表現したものではないか」と主張している。

    最近、京畿道で建物の分譲を勧めた不動産開発業者の社長は、「食堂の掲示物に帳付けに必要な書類10項目が真剣に書かれていたが、遅れて掲示物の意図を把握して声を出して笑った」としながら「しかし、すぐにリストに入っている書類を見て建築許可を受けた過程が思い出されて悲しくなった」と述べた。彼は「建築物の許可を受けるために景観・美観審査など20種類以上の書類を提出して、管轄の市役所を30回以上訪問した」とし「一度断られると、1カ月後に審査を申請しなければならず、規制にもない審査まで受ける必要があった」と述べた。
  • 毎日経済 パク・ユンエ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-28 22:24:51