記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 人物

1400人と2700匹が協同組合を作る…人と動物の「美しい同行」を夢見て

    「ウリトンセンを立派に育てて、より暖かい世界を作りたい」

    韓国で、1400人以上の人と2700匹以上のペットが協同組合を作った。初めて話が出てきたのは、2013年初め、9人の麻浦住民の集まりだった。2年余りの準備期間を経て、6月には麻浦区城山洞(ソンサンドン)に組合の動物病院も開いた。ウリ動物病院生命社会的協同組合(理事長チョン・ギョンソプ、以下「ウリトンセン」)の話だ。チョン・ギョンソプ理事長に会って新しい協同組合のモデルを作りながら経験した、試行錯誤の課程と、これまでの結実について聞いてみた。

    「組合員が望んでいるのは『庭があって、ペットと一緒に行くことのできるカフェのある動物病院』でした。まさに、そういう形で作りました。去る4カ月間、意見を積極的に反映しながら運営してきたおかげなのか、満足しているという意見が多くなりました」

    ウリトンセン組合員の出資金は5万ウォン、非婚と1人世帯の割合が高い。チョン理事長は、「育児を中心に集まる社会関係網の特性上、ウリトンセンの組合員が地域の共同体に触れる機会は多くなかった」とし「ウリトンセンのおかげで、様々な小グループが結成され、仕事があるときにお互いのペットの世話をするなど、人間関係も拡張されている」と笑った。

    動物病院を開院することに対する懸念の声もあった。チョン理事長は「病院開業を直接準備しながら、診療費がどのように構成されているのか、なぜ検査がここまで多いのかが分かった」とし「診療費は、ソウル市内の動物病院が最も多く選択している最頻の価格に決めた」と強調した。

    3億5000万ウォンの病院設立の費用は特別出資と融資で用意した。来年2月に損益分岐点を迎えると予想している。チョン理事長は「アイコープ(icoop)、ドゥレ(dure)、幸福中心などの生活協同組合と連携して、動物のおやつを作って販売している。飼料やキャラクター事業など、様々な収益モデルを作る予定」とし「最も力を入れているのは、動物のトレーニングプログラムだ。なぜ吠えるのか、どのようにコミュニケーションするのかを知っていれば、動物ともっと幸せに暮らすことができそうだからだ。あちこちに自発的にケアセンターや教育センターが作られ、保護者同士でコミュニケーションすることができたら嬉しい」と話した。

    韓国社会もペット1000万匹時代だ。しかし、年間に遺棄される動物は10万匹に達し、社会的反感の声もだんだん多くなっている。

    「ウリトンセンには『弱い存在』『世話をする対象』だという意味が込められています。同等の生物、同時代を生きていく存在であるという意味もある。動物と疎通する『奇跡のような経験』が人間も豊かにすると信じます。一緒に幸せな世界を作りたいです」
  • 毎日経済 シン・チャンオク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-04 19:32:58