コラム > 総合
韓・中FTA、年内に発効されるか…FTA発効後に変わる対中交易
「中国直購族」乳幼児・衣料品の購入増加…高所得層ねらう健康食品の輸出も増加か
- おむつを製造するA社は韓・中FTAの発効後、オンラインを通じて中国主婦らの注文が押し寄せてうれしい悲鳴をあげている。中国の全面的なふたりっ子政策の施行とともに、ベビー用品の需要が大幅に増えているからだ。中国産おむつを信頼していない親を対象に、安全で品質の高いイメージの「メイド・イン・コリア」マーケティング効果をまさしく見た。 FTA発効で通関手続きが簡素化されて48時間以内に通関が可能になり、アリババを通じて中国のハイター族（海淘族・海外の直購族）を攻略したこともうまく合致した。
A社の事例は韓・中FTAが発効した場合、企業が享受するだろう効果を仮定してみたケースだ。 26日、韓・中FTAが国会で批准され、年内に発効されればA社の事例はいくらでも予見することができる。
産業通商資源部によると18日、韓・中FTAが発効すれば韓国の企業が爪の下のキズのように思っていた各種の非関税障壁が解消される。通関は48時間通関が原則として適用され、700ドル以下の物品の場合は原産地証明書が免除される。これにより、オンラインショッピングモールを活用して、中国ハイター族を攻略できる道もさらに拡大されたわけだ。さらに最近、中国消費者の購買チャネルもオフライン店舗からオンラインショッピングモールに移動する傾向にある。
中国消費者の食卓に韓国産の農水産品が登場する事例も増えているようだ。 FTAが発効されれば、中国に輸出する水産物の99％、農産物は91％の関税が撤廃されるからだ。中国の消費者は、所得の増加とともに食品の安全性に対する関心が高まっており、輸入農食品に対する関心が大きくなっている。
農村経済研究院（KREI）は最近、「中国輸入農食品市場の調査研究」報告書を通じて、月収2万~3万元に達する高所得の消費者は、味と栄養、食品安全性を消費の最も重要な要因として挙げていると指摘した。これから輸入農食品に対して積極的に購入を拡大するだけでなく、中国人の輸入農食品の中では韓国産が最も好まれているという分析も示した。
開城工業団地を活用した中国の輸出も容易になる。中国内の食品安全事故と輸入食品の選好現象で、中国が韓国から輸入する農食品も大幅に増えた。
対中輸出額が1000万ドル以上の品目も2010年の4品目から、昨年には粉ミルク・海苔・牛乳など14品目に大きく増えた。
開城工業団地の現地生産製品も、FTA発効後はただちに原産地としての地位が認められる。韓・米FTA、韓・EU FTAなどこれまでに締結された5つのFTAの場合、委員会を通じて後日決定することにしたことと対比される。品目も310種に達し、毎年合意に基づいて改正が可能なようになっている。 - 毎日経済_ソ・ドンチョル記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-18 20:23:48
