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1年で3倍UP、韓国通信技術向上に世界中が驚き

◆ MOBILE WORLD CONGRESS/国内移動通信会社の速度競争 ◆ 

  • 韓国の通信技術の発展速度は驚きだ。どうすれば1年でこんなに早く速度を上げることができるのか」。 22日(現地時間)、バルセロナ「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2016」の現場で会ったドイツ人の観客は、韓国通信事業者のサービスデモを見て感心の混じった質問を投げかけた。この観客は展覧会のメインホールにあるSKテレコムのブースで毎秒20ギガビット(Gbps)の速度のデモを見た後、信じられないという表情を浮かべた。

    SKテレコムは昨年、MWCで7.5Gbpsのデモに成功している。 1年のあいだに3倍近くにまで改善された速度をデモしたわけだ。同じ時間にKTも、自社ブースで25.3Gbpsの伝送技術を実証した。外国の通信会社と情報技術(IT)企業の関係者は、韓国の2社の移動通信企業が主導する5G競争を興味津々に見ていた。

    これらの移動通信事業者が公開した最尖端ネットワーク技術は、5Gの時代が足早に近づく様子を示した。 SKテレコムは自社の展示館で、20Gbps以上の通信サービスを直接デモした。現場にすべての機器を設置して、大衆の前で速度を検証した。 20Gbpsは国際電気通信連合(ITU)が定義した5Gの最小要件だ。実質的に5Gの速度を現場で公開デモンストレーションしたのはSKテレコムが初めてだ。 SKテレコムは今回のデモのためにこれまで4ヶ月の間、ノキアやエリクソンなどの通信機器メーカーと研究開発を進めてきた。

    SKテレコムはこの他に、6ギガヘルツ以上の超高周波帯域で「ギガ級」の速度を出すことができる端末も公開した。遅延時間を1000分の1秒以下に抑えた、画期的な装置だ。

    SKテレコムは情報通信技術(ICT)と自動車製造技術を融合した、「コネクテッドカー(Connected Car)」事業にも本格的に始動をかけた。ルノーサムスン自動車と共同で開発したコネクテッドカーソリューション「T2C」を公開して、試乗イベントを開催した。 T2CはタブレットPCを車に接続し、車の中から交通状況や天候などの情報を得ることができ、後方カメラの映像を確認したり音楽を鑑賞できるソリューションだ。観覧客はT2Cが装着された車両を運転しながら、バルセロナのモンジュイック丘のマラソンコースなどを見て回って楽しんでいた。

    KTも25.3Gbpsの伝送技術を実証した。方式はSKテレコムと異なっている。 KTは17日、スウェーデンのエリクソン本社から25.3Gbpsの速度での無線データの伝送に成功しているが、この時のデモ映像を展示館で上映し、5G技術を説明した。 KTは通信品質に決定的な影響を与える、超高度化されたネットワーク技術も披露した。データを一か所に集めて送信する「バックホール」トラフィックを10分の1以下に減らす技術(FTTA)だ。 KTは昨年9月に社用網でFTTAを検証したが、今回の展示ではこの技術を用いて高精細ビデオ会議をデモした。トラフィックの処理が速く、会議中に途切れることはなかった。

    SKテレコムとKTは今回のMWCをきっかけにして、5Gでの主導権を握るために熾烈な競争を続けることが期待される。すぐさまKTは全世界で通用する5G規格作りに乗り出した。 KTはMWCで日本のNTTドコモなどとともに、世界の主要な通信機器社参加している5G試験規格のグローバル連合体(TSA)を結成した。 KTはTSAを通じて5G通信規格を作成し、5G試験サービスのためのシステム開発に協力する予定だ。
  • 毎日経済_バルセロナ=イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-22 17:56:00