記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

武大偉中国6カ国協議首席代表「韓国と北朝鮮は対等に重要な国」

◆ 対北制裁 ◆ 

    「(北は)自ら墓穴を掘った(自掘墳墓)」。

    2日夕方、中国大使館でチャン・デファン毎経メディアグループ会長と面談した中国の武大偉(ウ・ダウェイ)6カ国協議首席代表(70・写真)は、中国が超強硬な国連安全保障理事会の対北制裁決議案を積極的に支持した理由をこのように説明した。

    ウ代表は「先月2~4日に北朝鮮を訪問し、金桂冠(キム・ゲグァン)北朝鮮外務省第1副相など、北朝鮮の要人3人に会ったが、核保有・核実験に対する北朝鮮の強い意志を再確認できた」とし、「当時、厳重な口調で核を放棄するようにメッセージを伝達したが、北朝鮮は片方の耳で聞いて片方の耳から聞き流した」と明らかにした。ウ代表は「北朝鮮が核武装と衛星打ち上げを継続することは、自ら墓穴を掘ることだと述べた」とし、「中国はかなり前から狭い道(核実験・ミサイル発射)を行くことは死地へ向かうことだと助言したが、北朝鮮はけっきょく自ら墓穴を堀ることになった」と強調した。

    ウ代表は中国の立場から、韓国と北朝鮮は対等に重要な国だと明らかにした。ウ代表は「多くの韓国人は中国が北朝鮮を庇護していると誤解している」とし、「数十年前は北朝鮮をより親密に考えたのは事実だが、今は状況が変わった」と主張した。ウ代表は「中国は北朝鮮との伝統的な友好関係を重視すると同時に、韓国との戦略的協力も非常に重要だと考えている」とし、「中国は北朝鮮が核を放棄しない場合は絶対に庇護しないだろうし、中国当局の立場は北朝鮮と韓国を均衡感をもって水平的に接すること」だと付け加えた。

    その一方で、ウ・ダウェイ代表はサード(THAAD)の韓半島(朝鮮半島)配置には明らかに反対する立場を再確認した。ウ代表は「中国は韓半島での緊張を高めさせるすべての行為に反対する」とし、「北朝鮮の核だけでなく、韓国内のサード配置に反対する理由」だと説明した。

    ウ代表は「韓半島へのサードの配置は、中国の戦略的安全保障の利益に正面から害を与える」とし、「さらに韓国がサードを配置すると、中国・ロシア・米国などが北朝鮮の核ではなくサード問題で毎日議論を繰り広げることになり、6カ国協議の主題が北朝鮮の非核化ではなくサード側に傾くことになるだろう」と警告した。ウ代表は続けて「北朝鮮は6カ国協議の関連国は利害関係のせいで協力することは容易ではないという事実をよく理解しており、このような力学関係を利用している」と説明した。

    ウ代表は黒龍江省出身で、韓国と日本で大使を務めたアジア通だ。 2010年まで中国外交部副部長としてアジア外交と条約関係を担当した。 2010年2月から韓半島事務特別代表として、6カ国協議の中国側首席代表として活動している。
  • 毎日経済_キム・デギ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-03-04 08:45:54