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モーター効率を1％上げれば原発1基なくても大丈夫
モーター研究55年…LG電子ナ・ミンスモーター研究室長「モーター無しの日常は無い」
- 「リビングルームを見回すと、モーターを20個以上はすぐに見つけることができます。テレビから冷蔵庫、エアコンなどのだいたいの家電製品にはモーターが2~3個ずつ入っています。モーターなしに私たちは生活することができません」
生涯、モーターだけを研究した人がいる。役職もモーター研究室長だ。全世界の家電企業で目に掛かるのは難しい肩書だ。モーターだけ別にして研究している会社は稀だ。しかし、LG電子は違っていた。1962年の扇風機用モーターから始めて55年目、家電用モーターのみを専門的に開発中だ。
去る4日、ソウル永登浦区のLGツインタワーで会ったナ・ミンスLG電子モーター研究室長は、モーターの重要性から話し始めた。「人には心臓、自動車にはエンジンがあれば、家電製品にはモーターが中核になります。モーターなしでは動かすことができません。」
家電市場で中国製品が価格競争力を武器に挑戦しているが、LG電子は自信があるという反応だ。家電の中核となるモーターで中国と技術力の格差を大きく広げているからだ。中国メーカーは、モーターを独自に開発するより専門業者からの供給を受けており、モーターの競争力が落ちるという評価だ。ナ室長は「最近、欧州で発売したLG電子の洗濯機のモーターは、品質保証期間を22年とした」とし「22年まで使用できるという話ではなく、22年を越えても製品に何の問題もないということだ」と自信を見せた。
LG電子が重点的に開発しているのは、インバーターモータ－だ。一般的に、冷蔵庫とエアコンは消費電力の70〜80％を、洗濯機は40〜60％をモーターが消費する。これらの消費電力を低減するためには、モーターの技術力が重要なのだが、最近主流となっているのがインバーターモーターだ。
ナ室長は「国内総発電量を基準にしたときに、モーターの効率を1％上げると原発1基作らなくてもいいほどの電力量を削減することができる」と説明した。原発1基が生産する電力量は、国内総発電量の約2％に相当する。
彼は「インバーターモーターは、エネルギーが多く必要な場合は早く回り、そうでない場合は回転数を減らす方法で消費電力を最小限に抑えている」とし「モーターの回転数が少ないので、騒音も少ないところが長所だ」と説明した。これにより、最近のプレミアム家電では、インバーターモーターが採用されることが大勢を占める。ナ室長は「最近の家電製品は、一度購入すると10年ほど使うためエネルギー効率の等級が重要だ」とし「インバーターモーターを採用した製品を選ぶことで、電気料金を少しでも抑えることができる」と強調した。 - 毎日経済 イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-03-13 08:47:29
