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ボルボのサムエルソンCEO「自律走行車の技術パートナー、韓国で物色」

    去る15日(現地時間)、スウェーデン南部の都市マルメで、ボルボ社の「V90クロスカントリー」モデルが初めてメディアに公開された。 V90はボルボのワゴンモデルのフラッグシップにあたり、クロスカントリーはV90の地上高を高め、ワゴンやスポーツユーティリティ車(SUV)の利点を少しずつ取り入れたモデルだ。ボルボ90シリーズのラインナップを完成させるという意味があるこの日のメディアイベントでは、ボルボのホーカン・サムエルソン グローバルCEOが発表者として直接乗り出した。

    サムエルソンCEOは、今年のボルボの世界販売統計をスライドで表示して、非常に満足そうな表情を作って見せた。それは8月までの累積販売伸び率が、前年比で10.1%にも達したからだ。地域別でも、どの地域も取り残されたところはない。米国9.7%、欧州連合(EU)7%、本拠地であるスウェーデンで7.2%成長した。新興市場を代表する中国では、伸び率はなんと29.5%に達した。しかしボルボの成長率が最も高いのは別にある。韓国だ。

    8月までにボルボは韓国市場で3488台を販売し、前年比で30%の成長率を記録した。 3000台以上を販売したブランドの中では、ランドローバーに続いて2番目に速い成長を見せている。その結果、国内市場シェアは昨年の1.69%から今年は2.35%に上昇した。今年だけにわかに成長したわけではない。 2014年51.8%と2015年42.4%など、多分に成長傾向の流れを示している。

    ボルボの善戦にはいくつかの理由がある。一つ目はドイツ系ブランドに対する食傷だ。韓国はドイツ産ブランドがあまりにもよく売れる市場であり、その結果これらのブランドに対する疲労度が高くなった。それに比例して、ボルボが目指す北欧特有の保守的実用性に注目する国内消費者が増えた。ボルボは輸入車の中で、比較的リーズナブルな価格で優れた燃費と耐久性を強みとして掲げるブランドだ。ボルボの「パッとしない」イメージが以前は退屈に見えたなら、最近は「美徳」として受け入れられる雰囲気だ。今年に入ってディーゼルゲート爆弾に見舞われたアウディフォルクスワーゲンの代替車としても注目されている。

    サムエルソンCEOはこの日のイベント後、韓国の記者団と別に会って、「韓国市場での成長について社内でもよく話をしている。その背景を調べるため11月に韓国を訪問する計画だ」と明らかにした。

    サムエルソンCEOの訪韓は2012年で、CEOに就任して以来では初めてのことだ。サムエルソンCEOは訪韓期間中の9月末、国内発売予定のフラッグシップセダン「S90」の販売を奨励し、潜在的な部品と技術パートナー探しに乗り出すことが伝えられた。ボルボは最近、米国のカーシェアリング企業のウーバー(Ube)社と自律走行車の開発のためのパートナーシップを締結したことがある。サムエルソンCEOは「自律走行車の開発には地図やセンサーとレーダーなど数多くの技術が必要であり、これは検証されたパートナーを通じて解決すべき問題」だとし、「韓国でもこれらの技術を提供してくれるパートナーを探すつもり」だと語った。
  • 毎日経済_マルメ(スウェーデン)=ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-20 00:10:17