コラム > オピニオン
[筆洞情談] 男女平等116位
- 韓国の男女平等水準が世界144カ国のうち116位という世界経済フォーラム（WEF）の調査結果が出た。企業内の女性役員の割合、男女の所得格差などを発表するたびに、韓国は経済協力開発機構（OECD）で最下位だった。そのため25日に発表されたこの順位は目新しいことではない。
アジアで最も順位が高い国は、7位に上がったフィリピンだ。男女平等が国家経済力とはあまり関係がないようだ。儒教文化圏内でも、中国の99位、日本の111位に劣る韓国だ。イエメン、パキスタン、シリア、サウジアラビア、イランなどの中東諸国だけを除けば、地球村男女平等落第国家だ。アンゴラより順位がやっと1ランク上であるだけだ。男女平等が最もよく実現しているアイスランド、フィンランド、ノルウェーなどの北欧諸国の文化と社会制度を参考にすべきだ。
WEFは2006年から、経済参加、教育の成果、保健、政治権限などの4つの分野に分けて性別格差を調査し、国別で順位を付けてきている。政治権限という項目で、韓国の女性たちの地位は92位と評価された。女性国家首班が執権した期間を評価した部分では29位に上がったが、女性長官の割合を計算する時には128位に押し出された。
このように、女性の政治的位相が低いという大韓民国で、驚くべきことに「女性の権力の宴」疑惑が国を揺るがしている。これまで「秘線実勢（隠れた実勢力）」と呼ばれてきチェ・スンシル（崔順実）氏が振りかざした権勢は、驚くべきことこの上ない。チェ氏の幕裏では、女性8人で構成された「8天女会」が国政に影響力を行使したという疑惑まで出てきているが、本当に小説のようなストーリーだ。
女性がこのように権勢を振りかざせば、韓国の男女平等水準が上がっていくのか。おそらくその逆だろう。すでにチェ・スンシル氏の威勢は130年の伝統を受け継いできた梨花女子大学に大きな傷を残した。それでなくとも、女性が社会の各分野で躍進すると、警戒心が大きくなっていた時期だ。チェ氏の国政介入が女性嫌悪を煽ったのではないかと心配だ。女性国家首班を排出するのに、新羅の真徳女王以来1300年以上かかった。今後、またどれだけ多くの歳月を待てば新しい女性大統領を迎えられるだろうか、ため息をつかせる秘線実勢議論だ。 - 毎日経済 チェ・ギョンソン論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-30 09:37:10
