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LG化学とLG生命科学、28日に合併承認…バイオ産業育成本格化

    LG化学はファーム韓農の買収に続きLG生命科学の合併までを推進し、バイオ産業の育成に本格的に乗り出す。

    LG化学とLG生命科学は28日、それぞれに理事会と臨時株主総会を開いて合併を最終承認する予定だ。 LG化学はこれにより、今後の成長動力の3大軸(水・バイオ・エネルギー)の一つであるバイオ部門の能力を強化できるものと期待している。

    合併が実現すれば、LG生命科学が2002年8月LG化学から分社してから14年ぶりに、再びLG化学の胸に戻って来ることになる。株価の下落によって合併が失敗に終わる可能性も提起されるが、化学業界では合併が行われると予想している。 LG生命科学の株主は来る12月19日までに、ひと株あたり6万7992ウォン(25日の終値5万6100ウォン)で株式買取請求を行うことができる。行使規模が総3000億ウォンを超えるならば合併を取り消すことができるが、義務ではない。現在の株価水準では8000億ウォンが必要な見通しだ。

    業界で合併を期待することは、中長期の観点からバイオ産業への領土拡張が必要だからだ。今年(第3四半期累積)だけを見れば油化製品を生産するための基礎素材部門は売上げ全体の69.8%(10兆5638億ウォン)、利益は106.7%(1兆6324億ウォン)を占めた。しかし現在の主力事業である基礎素材は、市況にしたがって変動が深刻化しているうえに、中国などの後発企業との技術格差がますますせばまっている。 BASF、バイエル、住友化学などの海外企業がバイオに集中するのもこのためだ。

    バイオ産業は大きく、△農・水産物関連の「グリーンバイオ」、△製薬を意味する「レッドバイオ」、△バイオエタノールなど環境にやさしいエネルギーなどの「ホワイトバイオ」に分けられる。 LGグループの関係者は、「ファーム韓農の買収によってグリーンバイオに進出したように、生命科学の合併によってレッドバイオの領域まで広げ、将来事業を確保していかなければならない」と語った。続けて「ホワイトバイオ領域でも機会を模索中」だと説明した。 IHSなどの見通しによると、2014~2020年の期間に、石油化学産業の年平均成長率は3%水準にとどまると予想される。同じ期間にグリーンバイオ(8%)、レッドバイオ(5%)、ホワイトバイオ(4%)などは、より速い成長が可能と見ている。昨年の平均収益率のみを確認しても、レッドバイオ(25~30%)やグリーンバイオ(15~20%)は石油化学(10~15%)よりも高い。ただし、さらなる成長のためには研究開発投資が行われなければならないが、現体制では限界があるというのがLG化学の判断だ。

    2002年にLG生命科学から分社した後、2003年に抗生物質「Factive(ファクティブ)」の米国食品医薬品局(FDA)の承認取得、2012年に糖尿病の治療新薬「Zemiglo(ジェミグロ)」の技術輸出を達成した。

    LG生命科学は今年の上半期、研究開発に443億ウォンを投資した。売上高に対する研究開発費の割合は18.4%で、製薬・バイオ企業の中では最も高い。しかしグループレベルでは、5年間で3兆ウォンを投資しているサムスングループのバイオ産業とは比較にならないレベルだ。

    残りの関門は、来月19日まで行われるLG生命科学の株式買取請求権の行使だ。 LG化学は追加の研究開発の投資規模と関連し、「追加の支出は年間1000億ウォン水準にとどまるだろう」と説明している。証券業界でもLG化学のバイオ領域の拡大のために肯定的な評価を出している。野村證券は、「研究開発の支出増加を心配するのではなく、LG化学の成長性確保などの価値がより高いという点に注目しなければならない」と評価した。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-28 09:28:11