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[コラム] あ、この道じゃないと思うんだけど
- マグロ、サンマ、キムチ、私はキルチ(方向音痴)
毎日通るこの道も分かることができないでしょう
ここはどこ、私は誰、何が何だかわからないでしょう
ちゃんと訪れれば偶然の一致
2013年、任天堂が発売した仮想生活シミュレーションゲームのOSTの中の一小節です。
スターキム・スヒョンもキルチで有名ですね。
キム・スヒョンは、ステージ上であまりにも堂々と舞台の裏側に入ったり、突拍子もない道に抜けて警護員を当惑させたりします。ファンたちに手を振ってステージ裏に行こうとし、ドアがなくて慌てる姿を映す出され、バラエティ番組に出て優れた運動神経で先頭を切って行くが、道に迷って落伍する姿も見せてくれます。
キルチは方向感覚がないですよね。
そうしてみると他人について行ったりもします。筆者の周りにも評判のキルチが1人いますが、約束をすれば時間を守ることがほとんどありません。30分ほど待ってみると「ああ、どこかでまた迷っているんだなあ」という気が自然にします。
一歩遅れて来て、並べる言葉が見ものです。
車を運転して前に走る車について行ったのですが、橋を渡っていたのです。自分は橋を渡ってはいけないし、まっすぐに行くべきなのに、あ、これじゃないけどと思いながらもついて行く自分をとても理解できなかったんです。一歩遅れてUターンをして、再び道を探して来るせいで遅れたとし、じっと見つめたのですが、腹を立てることもできず、そのようなことが頻繁にあるでしょう。
キルチは特徴があります。
あ、この道じゃないと思うけどと考えながらも、足を止めることができないという共通点を持っていますね。
キルチにまつわる話もすごく多いですよね。少し前に、インターネットにキルチに関連するツイートを集めた写真が上がってきました。△写真= 写真下部の内容:私がキルチだから分かるのだが、キルチに道を教えてあげることは違います。キルチのもとに訪れてください、それが1番心が楽
紹介された内容のうち、圧巻は「歩いてきた道も振り返る瞬間、新しい、初めて見る道に見える」(写真上部の内容)という内容です。
キルチを克服するために、まず自身がキルチだという点を認めることが重要です。
キム・スヒョンも迷ったことで自身が迷子になったことを認めました。
しかし、迷子になることがまあ、大きなことはありません。人生の方向を失うことがもっと大変なことでしょう。
組織の指導者が方向感覚を喪失すれば、組織は危機に陥ります。
問題は、指導者であるほど、方向感覚を失ったという事実を認めないことにありますよね。これを告白する瞬間、指導者の資格がないと自認することになってしまうと感じるからでしょう。
誰もが一時、さまようことがあります。
そんな時は助けの手が必要です。キルチの周辺には一度行った道を忘れない道の達人がいるそうですね。もしかしたら鳴き声の良い鶏が叫んで知らせてくれるかもしれません。 - O2CNI_Lim, Chul / 写真=photopark.com | 入力 2017-01-08 08:59:01