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[筆洞情談] オフサイド

    国際サッカー連盟(FIFA)が最近、サッカーのルール改正のための試案を出した。前・後半で進行されてきた試合を4クォーター制に変える案が盛り込まれている。イエローカード(警告)またはレッドカード(退場)のほかに、ファウルを犯した選手を10分間退場させるオレンジカードの導入案もある。ペナルティキックの代わりにアイスホッケーのようにゴールから25メートル離れた地点からドリブルし、8秒以内にシュートするようにする案も含まれている。

    オフサイド廃止案は、このような改正案の中で最高の論争の種だ。オフサイドは、ストライカーが相手ゴールの前でうろつき、長く飛んできたボールで簡単に得点を決めることを防ぐ規定だ。英国で近代サッカーが胎動した1860年代には、既に導入されていた規定だ。

    今、オフサイド廃止論者たちは、より攻撃的で面白いサッカーを名分として押し出す。バスケットボールの速攻のように、ダイナミックな攻撃をサッカーでもできるようにしようという主張だ。オフサイドの規定をなくせば、より多くのゴ​​ールが爆発し、それに応じて多様な戦術が新たに作られ、サッカーがより面白くなるという主張だ。

    実際にオフサイドの規定は、約150年間で大きく緩和される過程を踏んできた。1860年代には、攻撃者と相手のゴールラインの間に守備者3人以上がいてこそパスをすることができたが、1925年にこれを2人の守備者に緩和し、より攻撃的なサッカーとなった。1990年には、攻撃者と守備者が同一線上に位置する時にも反則ではないと認めながら、さらに一歩積極的なサッカーとして移っていった。

    オフサイドのない試合が人間社会とより似た格好でもある。ジャンプ、ヘディングが一度や二度ではない現実を見ればそうだ。スポーツでは正面から対抗して堂々と勝負を繰り広げる姿を見たい。ゴールと同じくらいゴールを作っていく過程までを重視する、今のままのサッカールールを支持する人々が圧倒的に多いという。
  • 毎日経済 チェ・ギョンソン論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-29 07:29:31