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[コラム] 文化大統領の没落
- 歴史と文化。
朴槿恵(パク・クネ)大統領が執権した4年だけで、最も手にたくさん乗ったのがこの2つの部分だという気がします。歴史は国定教科書論議が呼んできた波紋が、教育現場にいまだに残っており、ブラックリストで沈めようとしていた文化も、数多くパロディを産んだだけです。偶然なのか、朴槿恵政府が数多くの批判世論を押し切って強行した国政歴史教科書を教材として採択した高校の名前も文明ですね。
このままでは歴史と文化に続き、文明社会まで崩れるんじゃないか、このような心配もします。
崩れた文化をどうするのか? 大統領選挙に挑戦する大統領候補たちは、まだ文化に対する言及をせずにいます。文化を唯一強調し、めちゃくちゃにした朴槿恵政府の過ちを踏襲しないために、躊躇しているではないかとそろそろ心配もします。
文化産業をめちゃくちゃにした朴槿恵政府は、4大国政課題の1つとして「文化隆盛」を提示しました。就任演説で19回「文化」という言葉に言及するほどでしたね。
政府主導の文化育成は、素性から難関を抱えています。ややもすると干渉したり、助長するようになるためです。5年という決して十分ではない期間に実を結ぶため、当局は推し進めるようになり、そのような中で文化は窒息してしまいます。
そうといって文化産業をこのまま放っておくことはできません。
文化隆盛という国政基調が悪かったのでは決してありません。文化が土台になってこそ、製造業やサービス業が咲かせる花がはるかに良く見えるようになるはずだから、文化産業の育成のために政府が関心を傾けるのは当然のことでもあります。文化産業に従事している人々の境遇が、劣悪なほどの財政支援も切実です。
そうならば、文化産業に対する政府の役割は自明になります。
支援はするが干渉はしない。
文化は権力が干渉するほど崩れる属性を持っています。文化人、芸術家という種族自体が宿命のように反抗的な人物であるためでしょう。彼らを上から命令し、上司の口に合うように直しても、従順する人物にするしようとすれば、新しさが入って居場所はなくなります。
このような理由で、筆者は大統領候補者がこのような公約を出すことを望みます。
「私を嘲弄ネタにしろ」
大統領をコメディー素材にするなら、お茶の間に伝わる話のネタは豊かになるでしょう。大統領についての冗談は、田畑に降る恵みの雨のように、文化の芽に恵みの雨となるでしょう。 - O2CNI_Lim, Chul | 入力 2017-02-26 09:07:00