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[韓国100大CEO] 李炯根起亜自動車副会長…SUVブームに乗って現代自動車を猛追

    「起亜自動車を現代自動車レベルにまで引き上げろ」

    2009年、鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長が当時の李炯根(イ・ヒョングン)副会長を起亜自動車の海外営業・マーケティング担当社長に任命するときに下した特命だ。李炯根副会長は翌年の2010年起亜自動車総括副会長に就任した。今までの起亜自動車の成果だけを見れば申し分が無いという評価だ。

    実際、2016年起亜自動車の成長は目覚しかった。

    グループの兄である現代自動車もぐっと緊張するほどだった。起亜自動車は昨年の売上高52兆7129億ウォンで6.4%・営業利益は2兆4615億ウォンで4.6%・当期純利益は2兆7546億ウォンで4.7%それぞれ上昇した。もちろん、規模自体は現代自動車に追いつくほどではない。

    しかし中をのぞいてみると、利益の質があまりにも良い。現代自動車は昨年営業利益が18.3%減少して6年ぶりに5兆ウォン台に戻ったのに対し、起亜自動車はホームである韓国市場を死守してスポーツ・ユーティリティ・ビークル(以下SUV)を中心としたラインナップで海外でも比較的善戦した。起亜自動車の昨年のグローバル販売は3.3%上昇した301万1000台だった。

    何よりも、SUVがトレンドに浮上して加速している。2016年に米国ではスポーティジの新車効果とプライドやK3の好調で販売3.5%増、欧州でもスポーティジを前面に出して前年比13.1%増加した。SUVを含む起亜自動車のレジャー用車両(RV)の販売の割合は2015年34.3%から昨年37.8%に増加し、収益性の改善に大きく寄与した。米国市場調査会社であるジェイディパワーが新車品質調査(IQS)で起亜自動車を今年のトップブランドとして挙げたのにもこのような雰囲気を反映している。

    これだけではない。李炯根副会長は迅速なグローバル現地生産拠点の確保で海外進出を積極的に推進して大きな成果を出した。李炯根副会長は「起亜自動車はヨーロッパに戦略車種『SEED』を投入し、地域社会との積極的な協力を通じてヨーロッパ内の生産性1位・生産車種のヨーロッパ地域の商品性評価1位などの成果を成し遂げた」と振り返った。以後起亜自動車は、スロバキア工場の運営経験の成功をもとに米国の工場(2009年)やメキシコ工場(2016年)を成功的に発足させた。

    李炯根副会長は、今年の販売・生産目標である317万台を達成するために総力を注ぐ方針だ。このため、生産部門は品質管理に万全を期す一方で、販売部門は本社と地域間の緊密な協力を通じて効率的なプロモーション活動を展開する計画だ。

    李炯根副会長は「カーニバルとソレントが堅調な販売成長を続けている中で、今年の上半期から米国・欧州・中国などのグローバル市場に投入され始めた新型スポーティジが下半期に本格的に販売されれば、起亜自動車のRV販売量は大幅に増加するだろう」とし「特にニーロのようなエコカーが欧州などの海外市場で販売され始めれば、起亜自動車の成長がより大きな弾力を受けることになるだろう」と自信を見せた。
  • 毎経エコノミー 第1901号 | 入力 2017-05-09 06:54:05