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[I ♥ 建築] ボストンとパリの教訓

    光化門フォーラムは少し前に、光化門にある12車線をすべて地下化して光化門広場を自動車がない真の広場にしようという提案を発表した。車線が消えるのであれば現在の世宗路の左右のブロックがひとつに接続され、歩行者のための空間が形成されることが期待される。

    しかし、ここで2つの問題点を考えなければならない。まず車道が世宗路の地下に入るためには、周辺の複数か所に地下に入って出てくるランプ式道路が必要だ。問題はこのランプ道路だ。このようなランプが作られると、ランプ両側のブロックが完全に2つに分かれるという問題が生じる。高架道路が生み出す問題と似ている。類似した事例は、米国ボストンのシンフォニーホール前の地下車道ランプで見つけることができる。シンフォニーホールは大通りに向けて正面を帯びた建物だった。ところが交通量が多かった交差点の信号を簡略化するために地下道を作った。この過程でシンフォニーホールの前にランプが作られるようになった。シンフォニーホールの正門前の車道は狭くなり、歩道の幅も減少した。その結果、向かいのブロックとの疎通が断絶されてシンフォニーホール正門が変わらなければならない問という問題が生じた。この場合のようにどちらか一方のために道路を地下に押し込むようになると、地下に入るランプ区間の周辺の道路が壊れるという点だ。景福宮駅、安国駅、市庁駅周辺の道路が壊れることが予想される。

    果たして車道がすべてなくなると、光化門広場が正常に作動するだろうか。フランスのパリの「ラ・デファンス」は、すべての車道を地下化して地上に人だけが通るという広場を作った。しかし実際にはラ・デファンスの滑走路のような広場にはすることはない。何人かの人が徘徊する広場があるだけで、様々な人の行為を受け取るような店も広場の周りにはない。

    またラ・デファンスの地下車道は、ひどい臭いがして危険に変質された。

    企画案のように光化門広場が作られるとしても、米国大使館、政府総合庁舎、KT社屋のような権威的な大型建築物のみである光化門広場が広場としての役割をきちんとできるか疑問だ。今のままであれば、主に政治的デモの場所でのみに使われる可能性が濃厚だ。しっかりとした光化門広場を作るのならば車線の地下化よりは迂回道路を確保し、車線を減らして広場周辺に様々なお店を作ることがよりよい解決策だ。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン 弘益大 建築学科 教授 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-27 07:01:56