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ハリウッドスター、次々に韓国訪問...そのワケは?

    最近、マーベルヒーロー物 『ブラックパンサー』の広報のために来韓した主演俳優のチャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ役)が韓国ファンにサインをしている。

    毎年、ハリウッドの大作が国内封切りを控えた頃には約束でもしたよう進行されることがある。俳優・監督の「来韓イベント」だ。 10年ほど前までは封切り前にやまに行われたことが、いまやほとんど必須イベントとなった体だ。隣国の日本と中国を抜いて、「来韓イベント」が行われる最近の風景がその例だ。

    これまで正月連休期間に300万人を超えた『ブラックパンサー』もそのようなケースだ。 19日、映画振興委員会の集計によると、マーベル10周年で初めての映画『ブラックパンサー』(14日封切り)は、封切り5日めで累積観客309万7666人だ。封切り初週にボックスオフィス1位から出発して、歴代の旧正月連休最大の興行記録まで更新した。今年の来韓イベントの後、封切りした洋画では最も興行成績の良い作品だ。

    もしそうならば、実際に封切り前後の来韓イベントは、映画の興行成功に可視的な支えとなっているのだろうか。毎日経済新聞が映画広報マーケティング社のホホホビーチの助けを借りて、外貨興行順位200位内の作品を対象に、これらを分析してみた。

    2010年代初めまで、来韓イベントは一年に1~2回の事例にとどまった。 2010~2011年にも年ごとに2回に過ぎず、2012年も3回しかなかった。そうするうちに、2016~2017年に至って毎年7回にいたるほどにまで増える。業界では来韓イベントが日常化した分岐点を2015年とみなす。その年のマーベルスタジオ大作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(以下『アベンジャーズ』)が4月に封切りになって、なんと1049万人の観客を集めた。封切り前の来韓イベントを行った洋画をあわせて、これまでで最もヒットしたケースだ。当時、ロバート・ダウニーJr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、ジョス・ウェドン監督が来韓した。ホホホビーチのイ・チェヒョン代表は、「『アベンジャーズ』がマーベル初で1000万映画という興行成績を収めた後、来韓イベントが本格化した」と説明した。

    もちろん俳優たちの来韓イベントが興行を保証するものではない。昨年『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』『バイオハザード:破滅の日』を見ても、来韓イベント後の成績はあまり良くなかった。しかし明らかなことは、マーベルヒーロー物だけはほとんど「先に来韓、後興行」の様態を示したという点だ。実際に興行トップ20編をまとめた結果、封切り前の来韓イベントを行ったマーベルヒーロー物が最上位6編(30%)だった。 1位が『アベンジャーズ』(2015)であり、2位『アイアンマン3』(2013・900万人)、3位『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』(2016・867万人)の順だ。 4位は『トランスフォーマー/リベンジ』(2009・739万人)、5位は『スパイダーマン:ホームカミング』(2017・725万人)だった。

    封切り前の来韓イベントが一定部分で興行ヒットの呼び水になっていることを推測させる結果だ。イ・チェヒョン代表は「今年『ブラックパンサー』が世界で最初に公開され、アジアを代表して来韓イベントまで行ったのは、このような累積された結果の延長」だとした。

    14日に封切りして正月連休の劇場街を席巻した『ブラックパンサー』は、封切り前に世界で初めて韓国で試写会と来韓記者会見を行ったマーベルヒーロー物だ。それだけハリウッドが韓国市場での興行成績を強く意識しているという意味だ。実際に、CGVリサーチセンターによると韓国市場は「1人当たり平均観覧回数」が、米国(3.8回)、インド(1.65回)、日本(1.4回)、中国(1.0回)を上回る4.2回に達する。

    映画界の関係者は、「ハリウッド直配社のパラマウント社は、北米の次に韓国が最もスコアが良い国と認識して総攻勢を繰り広げる」と耳打ちした。

    これまで韓国を最も多く訪問したハリウッドスターはトム・クルーズだった。 1994年の『吸血鬼とのインタビュー』の公開時以来、8回を数える「来韓界のレジェンド」だ。ヒュー・ジャックマン(5回)、マット・デイモン(3回)、ロバート・ダウニー・Jrとブラッド・ピット(2回)がそれに続いた。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-02-22 22:00:48