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【韓国コラム】学報記者のワンピース体験記
- 夢の中に様々な場面や動植物、事物、人物が登場する。たまにはスカートも登場する。
スカートをはく夢、龍がスカートの中に入る夢、ケシの花をスカートの中に隠す夢……
通念的な夢解きを紹介しよう。
スカートをはく夢は異性に魅力をアピールしたり大人気になる兆しだそうだ。
長いスカートをはいて外出する夢は近いうちに誰かを騙さなければならないことが起き、短いスカートをはいて外出する夢はとんでもない事件に巻き込まれる可能性があるので気をつけろという警告だそうだ。
プリーツスカートをはく夢を見ると仕事が増えることを暗示し、豚がスカートの裾をくわえて引っ張る夢を見たら、異性のプロポーズを断りきれない状況に陥る可能性があるという夢解きを聞くだろう。
夢にピンク色のスカートをはいたら気持ちいいことが起きて、もしスカートが風に飛ばされた場合は不適切な行動で噂になることを心配しなければならないそうだ。スカートで手を拭く夢を見たら部下や後輩が助けてくれと尋ねて来る可能性が大きいから縁起の悪い夢だ。
そしてもう1つ、男性がスカートをはく夢はまめな良妻賢母を迎えるとても縁起のよい夢だそうだ。
夢の中でもスカートは女性の専有物で女性の視点で解釈されている。
このような固定観念を破ろうと、忠清北道（チュンチョンブクド）の世明（セミョン）大学で運営するインターネットメディア「タンビニュース」の記者が、ワンピース着用に挑戦した。俳優のポン・テギュが10月中旬、自分のインスタグラムにスカートを着た姿をアップした直後だった。
自分で選んだワンピースを着て、学校の図書館の前に立った「タンビニュース」のキム記者（マスクは顔を隠すために使ったのではなく新型コロナウイルスのため）。
学報社の女性記者に借りた黒いワンピースを着て出た直後から、自分に向けられる視線が感じられたそうだ。表向きは「格好いい、似合う」と言っていた学生たちも、不自然な気持ちを隠せず自分でもぎこちなくてどうしていいかわからないという、強い性固定観念を痛感したそうだ。
借りて着たワンピース姿で江南（カンナム）の衣類店にワンピースを買いに行った時は、着てみることもできず服を持って逃げるように出てきたそうだ。3日間のワンピース体験期間中、同僚の女性記者は心配を隠せず、男性同僚は「一緒に歩くのが恥ずかしかった」と打ち明けたそうだ。
このような体験をした彼が今後ワンピースやスカートをはく機会があるだろうか？
記事を書くために着るのではなく暑い時に涼しいから、コーディネートしやすいし楽だから、はっきり言って履きたくてスカートを買うだろうか？
どうだろう。まだ韓国社会で気軽に行動に出ることが難しいように見える。
法治主義ではない民主主義がきちんと機能するためには、まず多様性が尊重されなければならないが、まだ社会通念とは違う行動をする人を受け入れる姿勢が韓国社会では不十分なようだ。 - Lim, Chul | 入力 2020-11-06 00:00:00
