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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    コシチョン(高試村):고시촌
  • 解説
    ハングル:고시촌

    ハングル発音:コシチョン

    意味:司法試験や高級公務員の登竜門である行政高等考試を準備する受験生が集まっている町、漢字=考試村 or 高試村

    解説:最近人気を集めるtvNドラマ『応答せよ1988』でドクソン(ヘリ)の姉であり勉強のできるボラ(リュ・ヘヨン)が、司法試験を準備しに新林洞の考試村(コシチョン)に引っ越していく。

    考試村という言葉が本格的にメディアに登場した時期は、1980年代初頭だ。考試村は、韓国全国の大都市に一つずつはあるが、代表的な考試村はソウル大学近くの新林洞(シンリムドン)だ。ソウル市内には新林洞のほか鷺梁津(ノリャンジン)、弘益大学(ホンデ)近くにも考試村が形成されている。

    新林洞の考試村は1975年にソウル大学が移転してから、司法試験を準備する人々が密集する地域に変わり始めた。特に1980年代初めから国家試験を準備するソウル大の学生が冠岳山の麓の下宿に暮らしはじめ、彼らのうち、司法試験に合格する人が多くなると、徐々に他の地域の受験生たちも集まってくるようになった。

    1990年代になってから、この地域には高等考試の専門学院と専門書店が登場し、多くの考試院が新築され始めた。考試院とは読書室と下宿の中間形態の施設だ。つまり、勉強をするための小さな部屋で、寝泊りが出来るようになっている空間だ。

    かつてソウル市冠岳区大学洞(新林9洞)は、全住民2万6000人のうち、受験生が1万5000人に達したほどで、考試村という名にふさわしい所だった。新林洞に劣らず国家試験を準備する人が多い鷺梁津は7・9級公務員と警察試験を受ける人が多く集まるところだ。関連する塾も集まっている。

    2009年にロースクールが誕生したため、遅かれ早かれ司法試験が廃止される予定で、コシチョンの名声は昔ほどではない。考試院に空室が増えて、若い会社員や新婚夫婦が受験生の代わりに部屋を埋め始めている。考試院の家主は新婚夫婦を引き込むために、受験生が使用していた部屋を2~3個合わせてワンルームにしている。

    だからといって考試村が完全に廃業の危機に置かれたわけではない。司法試験に加えて、5級公務員、会計士試験などを準備する学生もいるため、昔ほどではなくても国家試験や資格試験を受ける人はまだ多い。