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LG、超巨大AI「エクサワン」で人工知能生態系を構築


LGの超巨大人工知能(AI)「エクサワン(EXAONE)」が公開されてから一週間で流通・金融・メタバース分野で国内企業3社と戦略的パートナーシップを結び、「AI連合軍」の結成に速度を出している。 LGは今後、医療・教育・交通・法律などの多様な産業分野で協業し、「超巨大AI生態系」を造成する計画だ。

22日の業界によるとLGは去る21日、GSリテールおよびウリ銀行とそれぞれ業務協約を締結し、超巨大AIを活用したサービス・事業モデルの開発に乗り出すことにした。続いてこの日、メタバース企業であるVAコーポレーション(VA Corporation)とも協約を結んだ。

超巨大AIは人の脳のように、自分で学習して思考し判断するAIを意味する。これまでに開発されたAI技術は特定領域では平均的な人間の知能レベルを超えたという評価を得たが、それ以上の性能を確保することは難しかった。これに対し、LGは多様な分野で上位1%の専門家レベルの知能を保有した超巨大AI開発に乗り出した。 LGが先週に公開したエクサワンは世界最大水準の6千億のコーパスと、2億5千万枚以上のテキストと結合した高解像度イメージを学習した。

エクサワンの公開後、多様な産業分野の企業がエクサワンの可能性に注目し、協力を推進している。 GSリテールはLGと手を組んで、どんどん競争が激しくなっているイーコマース市場の主導権を握るという計画だ。このために「顧客特化型の応対が可能なAI」「食材に合わせたレシピ推奨AI」「ペット・クイックコマース(クイック配送)分野の新概念AI」などを開発し、ビジネスモデルの革新に乗り出す予定だ。

ウリ銀行も銀行業界では初めて、超巨大AI導入のための業務協約をLGと締結した。ウリ銀行は金融言語を学習して特化サービスを提供できる「AIバンカー」はもちろん、未来型店舗サービスや次世代金融サービスを開発する計画だ。

VAコーポレーションとはメタバースだけでなく、キオスクと顧客応対サービスなどの拡張性の大きな「AIヒューマン」の共同開発に乗り出す。既存の「AIヒューマン」は学習したデータに基づいて人の声に従ったり、限られたコミュニケーションだけが可能だった。 VAコーポレーションはエクサワンを活用し、言語に内包されている感情を読むことができ、表情とジェスチャーの生成まで可能で、より人間に似た「AIヒューマン」を構築するという抱負を明らかにした。

LGは今回の業務協約を皮切りに、医療や教育、コンテンツ、交通、法律などの産業領域の全般で活用可能なAI開発にスピードを高める予定だ。このために多様な産業分野の企業と、積極的にさらなる協力に乗り出すという方針だ。さらにLGは世界的な企業とコラボレーションしてエクサワン中心のプラットフォームを構築し、超巨大AI分野のAndroid(グーグル)やiOS(アップル)に該当する新しいエコシステムを造成するという計画だ。

業界の関係者は「LGがエクサワンを公開した後、医療・教育・デザインなどの多様な分野の企業からラブコールを受けていると聞いている」とし、「超巨大AIが学習するための産業別専門データを確保するために集団知性生態系の構築が必要なLGと、デジタル転換を通じた事業モデル革新が急がれる各企業間の利害関係がうまく一致した」と語った。

一方、LG電子は次世代移動通信である6G(6世代移動通信)技術力を国内で公開する。この日、LG電子は24日まで一山キンテックスで開かれる「2021大韓民国科学技術大展」に参加し、ドイツのフラウンホーファー研究機構と共同で開発した電力増幅器の素子を一般に初めて公開すると明らかにした。 LG電子はこの電力増幅器を活用し、8月に独ベルリンで世界初の6Gテラヘルツ(㎔)帯域の屋外100メートル無線データの送受信に成功したことがある。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者
  • 入力 2021-12-22 17:31:06




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