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数字経済 > 経済 > 「株価予測は意味がない」韓国でレポートをあきらめる証券会社まで
韓国の証券市場の変動が日増しに激しくなりながら、韓国を代表する企業の目標株価の乖離率が大幅に高まっている。悪材により目標株価を引き下げても、株価がさらに早く下落しながら、一部では株価予測そのものを公開しない状況にまでつながっている。業績発表シーズンが近づき目標株価を後出しで引き下げるのはもちろん、証券会社が予測をあきらめながら、投資家の不満が高まっている。
17日、金融情報会社FnGuideによると、証券会社3社以上が分析したコスピ上場会社243社の14日基準の平均目標株価乖離率(単純平均で計算)は58.81%と集計された。これは年初の乖離率(38.75%)に比べて大幅に増加した数値だ。目標株価の乖離率は証券会社が提示した目標株価と現在の株価の差を百分率に換算した数値だ。乖離率が大きいということは、それだけ目標株価と実際の株価に大きな差があるという意味だ。上昇相場では目標値を高く設定する場合もあるが、今年のような下落相場では目標株価調整がまともに行われず乖離率が大きくなるのが一般的なパターンだ。
時価総額上位30銘柄(優先株を除く)のうち、目標株価の乖離率が50%以上の銘柄は1月初めはサムスンSDI、LG化学、ポスコホールディングス、サムスン物産、LG、エスオイルなど6銘柄だったが、14日には現代自動車、キア(起亜)、ネイバー、カカオ、サムスン物産、SKイノベーション、LG電子、SKテレコム、エコプロビーエム、エスオイルなど10銘柄に増えた。サムスン電子の場合、最近証券会社が半導体メモリー業況の鈍化を反映して目標株価を下げたにもかかわらず、目標株価乖離率が年初の24.27%から14日、35.33%に増加した。SKハイニックスの乖離率も同期間11.25%から27.56%に増加した。
最近、不振に陥っている国内代表成長株であり技術株であるネイバー、カカオの目標株価乖離率はさらに大幅に広がったことが分かった。ネイバーの目標株価乖離率は年初の44.52%から95.28%に急騰した。カカオも同期間45.75%から87.05%に増えた。
乖離率が100%に達し、実際の株価が目標株価の半分にも及ばない上場会社も少なくない。目標株価の乖離率が100%を超えた銘柄は、時価総額順でHYBE(105.85%)、SKアイイーテクノロジー(123.75%)、SDバイオセンサー(110%)、ロッテレンタル(108.68%)、ヘソンDS(106.52%)、ゴルフゾーン(117.19%)、K Car(122.89%)、SBS(102.64%)、DIO(103.90%)、KHバーテック(114.75%)などだった。