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北、中国国境に3個師団を追加投入…脱北の監視を大幅に強化


北韓は住民の大量脱北事態を事前に遮断するために両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)地域など、北韓・中国国境地域の監視を大幅に強化したことが分かった。これまで1個師団があたっていた国境守備隊の兵力では、大量脱北などの緊急事態に備えることができないという判断によって、3個師団の兵力を追加で投入したことが最近分かった。

金正恩(キム・ジョンウン)北韓労働党委員長は執権以後、継続して脱北を防ぐための監視部隊を増やしてきたが、今年に入って対北圧迫が強化され「脱北行列」が急増するやいなや、これを制御するために極めて強い措置を実行に移したものと見られる。これとあわせて、中国側の国境守備隊も北韓の5次核実験後は非常警戒に入ったし、検問も強化している。

対北消息通は12日、「先月、北韓の咸鏡北道など北部地域に激甚な洪水が起こった後の食糧難で、北韓住民の脱北依頼が大幅に増えている」とし、「国境地域の住民の動揺は相当だ」と語った。

この消息通は「これまで北韓・中国の国境地域を監視する北韓の国境守備隊は1個師団の規模だった」とし、「しかし今年に入ってエリート層をはじめとする脱北行列が相次ぎ、最近は3個師団を追加で投入して4個師団が警備を担当している」とした。

現在、北韓・中国の国境地域に近い吉林省をはじめとする東北3省などだけで、約10万人から最大30万人の脱北者が散らばっているというのが脱北団体の推算だ。

こうしたなか、北韓は「キム・ジョンウン体制」の保衛のために、住民の動向監視と「反革命分子」の摘発任務を担当する北韓の核心権力機関である国家安全保衛部(省)の局長級人物が脱北し、昨年に国内へ入ってきたと伝えられた。消息通は「保衛部の局長級が昨年、北韓を脱出してわが国に入ってきた」とし、「平壌の民心は熱いという陳述を、関係機関との面談の過程で行ったと聞いた」と語った。 「平壌の民心が熱い」という言及は、金正恩労働党委員長に対する北韓住民の民心が良くないという旨の陳述だと消息通は語った。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-12 22:46:43




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