A. | 韓国語を学ぶ人が難しく思う言葉の一つが「涼しい(시원하다、シウォナダ)」です。 発音が難しいとかスペルが難しいのではありません。 意味も難しくありません。 ただ使い道がいまいち掴めないし紛らわしくて頭を悩ますからです。 暑い食べ物、冷たい食べ物はもちろん辛い食べ物を食べながらも「シウォナダ」と言い、密かに悪いことをした人の行為が明らかになった時も「シウォナダ」と歓呼します。 That's cool。 そこまでは、これで何とか理解できます。 でも、銭湯に行ってお湯に入って、どうして「ソウォナダ」というのか全くわかりません。 「ああ、シウォナダ。何してるの?早く入ってきて」 この言葉に騙されるのは外国人だけではない。 幼い息子もおじいさんやお父さんの言うことを信じて熱いお風呂に足を入れた後、あっと驚きます。 そうして「世の中に信じる人はあまりいない」という些細な真理に気づきます。 中学、高校生くらいになると、お湯に入るコツも身につきます。 冷たい水を一杯体にかけると熱いお湯に入りやすいという事実も知っています。 それでも熱いお風呂に入る時は年配の人のそばを避けようとします。 体が温まりそうになると水をぐるぐるかき混ぜるからです。 水が自分のそばにだけ留まりますか?かき混ぜた水が隣にいる人の体に当たります。 その度に熱い水が襲います。ある時は自然に口から出そうになる、よくない言葉を我慢することになります。 お湯をかき混ぜると、なぜもっと熱くなるのでしょうか? 数年前に放送された内容ですが、SBS『ジャングルの法則』にこんな場面がありました。 「ビョンマン族」に合流した俳優チャン・ヒョンソンが沸騰した温泉のお湯にサザエを入れておいた後、熱い温度のお湯を求めて温泉を楽しみました。 「底が暖かい、これくらいは大丈夫」 そしてすぐに「あっ、熱い!」と悲鳴を上げました。 熱いお風呂でお湯をかきまぜれば似たような効果が生まれます。 ふと考えると、あまり納得できません。 温度計で湯船を測るなら、どこで測っても同じです。かき混ぜて水の温度が変わるわけではないです。 ところが、なぜかき混ぜるともっと熱く感じられるのでしょうか? もしかして勘違い? 決して勘違いではありません。 実際に熱くなります。 熱いお湯に入ってじっとしていれば耐えられるでしょう。これは体が熱を吸収し体の周辺の水は熱を奪われ温度が下がります。 お湯をかきまわすと、体の周辺にあった温度の低いお湯は外側へ、外に待機していたお湯が自分の方へ押し寄せることになります。それで「あぁ、熱い!」と叫びながら浴槽から飛び出してくるのです。 |