A. | スポンジ(Sponge、海綿)が生物ですかって? 正解から明らかにしましょう。 生物です。そして植物ではなく動物です。 そういえば、お風呂のスポンジが生きたままなのか気になるでしょう。 東洋ではヘチマが体や器を磨くのに有用に使われましたが、西洋ではローマ帝国時代からスポンジがその役割を果たしました。あまりにも多く捕まえたせいで一時は絶滅危機まで達したそうです。人工海綿が開発されたおかげで種族を維持するのに困難が無くなったなんて幸いです。 海の中で暮らす姿を見ると植物のようです。生物学者たちは動物に分類します。 最も簡単な形の動物です。多くの個体が1つの塊で固まって生きます。集団内でそれぞれの個体が担う役割も異なります。それぞれの個体には本当の意味での組織や器官がなく感覚も神経も、そして運動能力もありません。集団を成してこそ生命体として機能するようになります。 非常にシンプルな上にそれぞれの個体として存在することが無意味なので、切ったりふるいにかけたりしても死なずにすぐ元に戻ってきます。スポンジの体にはいくつかの穴が空いていて、水流を起こして水中にあるプランクトンを食して生きています。 小さな甲殻類を食べる肉食性スポンジもあるそうです。 生殖は有性生殖、無性生殖の両方で行うという程度しか紹介しません。 スポンジは水分をよく吸い取るので、先ほどご紹介した通り欧米ではお皿や体を拭くのに使っていました。古代ローマでは水洗トイレで後始末をする時、スポンジでできたものを使用したといいます。使い捨てじゃなくて一度使ったら塩水で洗い流してからまた使うようなものだったそうです。 タンポン(Tampon)としても使われました。すすいで使うと再利用が可能な上、人工物質ではない点、廃棄後は自然分解が容易な点が長所ではありますが、ビジュアルが少し不気味である上、ひもをつけるのが難しいため市場で手に入れるのは難しいでしょう。 |