A. | 日が長くなるので退勤して少し早く夕食を食べると、まだ外が明るいです。 だから散歩でもしようか、と思わず考えてしまいます。 運動靴に履き替えて家を出る時は、ただ軽く歩こうとしただけですが、あちこちでジョギングする人たちが目につくので、一緒に走るようになります。 初めは走ると気分が爽やかになります。 そのうち呼吸が荒くなって脇腹が痛くなってきました。 かなり多くの人が走ってる途中に、脇腹を痛めたことがあるそうです。 NaverやDaumなどのポータルサイト、そして様々なコミュニティにこの症状を訴えて、直し方を教えてほしいという問い合わせがとても多いです。 マスクをして走るからではないでしょうか? 下の写真を見てみましょう。 食事をして間もない状態で走ったり体力を尽きるほど長く走ったりしたため、脇腹が痛む症状は「運動に関連する一時的な腹痛(ETAP)」というかなり立派な名前があります。脇腹を針で刺すような形をしていることから「サイドステッチ(sidestitch)」とも言います。 サイドステッチ、製本した本の一部が破れたり、のり巻きの一部が裂けたのが連想される言葉です。 症状は確かですが、原因については諸学説が分かれていて、まだ定説はありません。 その一つは脾臓と関連があるという説です。 脾臓は血を作って保存し出す機能をする臓器ですが、運動をひどくすると脾臓が一時的に腫れるということです。新鮮な酸素を含んだ血を送ってほしいという筋肉の要求に応えて脾臓は急激に収縮しますが反作用で腫れるという説明です。 お腹と胸を分離する筋肉である横隔膜に血液供給が制限され、酸素とブドウ糖が不足するために生じるという説もあります。この部位に血液が走ると神経細胞が痛みを伝えるという説です。 この他に内臓器を横隔膜につけるじん帯に刺激が加えられて生じるとか、横隔膜と腹壁に付いている腹膜に刺激や摩擦が生じ痛みが発生するという仮説などがあります。 仮説のうちの1つはいつもより早く走る時、他の1つはいつもより長く走る時、そして1つは食後に走って脇腹を抱える時に適切な説明になりますが、これをすべて満たす仮説はまだ見つかっていない状態です。 医学がずいぶん進歩しているというのに、脇腹が痛む理由もちゃんと分かっていないようです。 横腹が痛いですが、走り続けてもいいですか? 幸いETAPは一時的な症状です。 少し休んで痛みが引いたら、ゆっくり呼吸を整えて走るのもいいと思います。 走る前にストレッチングをすればいいでしょう。 ストレッチの方法は、異常があるほうの手の平を背に当てて体を回せば効果が出ます。近くに椅子があるなら座った姿勢で手の平を背に乗せて行うと良いでしょう。 ゆっくり走りながら体を左右に揺らしたり胴体は右側に足は左側に捻る形で動かすと痛みが良くなります。 肝に銘じなければならないことが一つあります。 満腹のライオンは狩らないこと。 運動は空腹にしたほうが良いです。ご飯を食べたなら3時間くらい経った後、だから十分に消化してから走るのが望ましいです。 運動してからご飯を食べるといつもよりたくさん食べるようになり、疲れてすぐに寝て太ってしまったらどうするんですかって?そういう問題があったんですね。 |