A. | 砂糖菓子(タルゴナ)の型抜き 最初のゲームで生き残った参加者は丸、三角、星、傘が描かれた形を選択します。きれいに型を抜けば勝利を収めることになります。ドラマに出てくるゲームの名前は「砂糖抜き」になっていますが、韓国でもともと呼ばれていた名称は「タルゴナ抜き」です。
タルゴナは自宅でも作ることができます。イカゲームが有名になった後、タルゴナを作って型抜きゲームをする人が増えたという話も耳にします。 直接、タルゴナを作るためには鉄のおたまに砂糖を入れて溶かしながら、箸や棒でかきまぜます。ある程度ネバネバして黄色くなったら、ベーキングソーダをひとつまみ入れてかき混ぜると膨らみます。(ベーキングソーダを多く入れると膨らみ過ぎて味が濃くなるので注意するべきです) 完全に茶色くなったらお皿に注ぎます。そして、事前に準備しておいた形を刻めば完成です。簡単ですね。 しかしコツがよく分からないと、おたまをこがしてしまったり、お皿に注いだタルゴナが離れずに苦労したりします。おたまの底にすすが出来るのはおまけです。 砂糖菓子の型抜きは、1970~1980年代に韓国全域で名声が高かったです。屋台料理の代表選手だったこともありました。街頭だけでなく、学校前の文房具店でも子どもたちに売ってましたが、型抜きに失敗してもおいしいタルゴナを食べることができ、ハズレだと感じさせないので、損をしてもゲームをする子どもたちが多かったのです。 ただ名称は地域によって違いました。ソウルや京畿道(キョンギド)と忠清道(チュンチョンド)では「タルゴナ」、または「タルゴナの型抜き(ポッキ)」、「ポッキ(뽑기)」でしたが、大邱(テグ)や慶尚北道(キョンサンプクト)の地域では「ククジャ(국자)」、釜山(プサン)や慶尚南道(キョンサンナムド)では「チョクジャ(쪽자)」、馬山(マサン)では「オリテギ(오리떼기)」、鬱陵島(ウルルンド)では「ヤバグ(야바구)」、済州島(チェジュド)では「テギパン(떼기빵)」と呼ばれました。 * 本来のタルゴナは、色とりどりのサイコロほどの大きさのブドウ糖の塊でした。保存性が良くないため常温に長く露出する場合、カビが生え早くから市場から追い出されました。 ところでドラマのようにタルゴナをなめるのは、型抜きをするのに役に立つでしょうか? ファン・ドンヒョク監督の言葉を借りれば「確かに役に立ちます」、 監督が型抜きをする時にタルゴナをいくつかなめてみましたが、とても高い確率で成功したそうです。ただ、ホテルの部屋で1人タルゴナをなめている自分の姿がとても哀れだったそうです。 綱引き もちろん韓国の伝統遊びではありません。全世界的に行う運動で学校の運動会で欠かさず登場する種目です。 一時はオリンピック種目でもありました。 それでも綱引きは韓国でかなり盛んでした。稲作地域で収穫が終わった後、町内別にこんな遊びを楽しんだようです。 2015年、ベトナム、カンボジア、フィリピンとともに、民俗綱引きがユネスコ無形文化遺産に登録されました。韓国の代表的な民俗綱引きは昌寧(チャンニョン)、唐津、三陟(サムチョク)、密陽(ミリャン)、宜寧(ウィリョン)、南海(ナメ)などで行われます。昌寧と霊山(ヨンサン)の綱引きと唐津の綱引きは国家無形文化財に登録されています。 世界最大の綱引きは2008年10月に日本の沖縄県で行われました。40トンもの綱を引き寄せる「那覇大綱挽まつり」はギネスブックの認証を受けました。
綱引きは国際オリンピック委員会に加入された種目です。単に学校の運動会だけで行われるゲームではないということです。 韓国でも10余りの綱引きチームがあるスポーツでもあります。 スポーツ綱引きは8名で1チームとなり、1~7番走者はプラー、8番走者はアンカーと呼ばれます。 1番走者はチームで一番背の高い選手が担当し主将が8番アンカーを担当します。チーム戦力の40~60%をアンカーが占めていると思います。 |