A. | 夏の珍味の一つと言えば、コングクス(冷豆麺)も欠かせません。 以前、一度紹介した酢鶏湯(チョゲタン)を扱う専門店をソウルで探すのは難しい反面、コングクス専門店は簡単に見つけられます。 ソウル市役所の近くにも半世紀以上の伝統を誇るコングクス店「チンジュフェグァン」があります。 ソウルの地下鉄2号線の9番出口を出ると、歩いて3分程度の所にありますので、ソウル市役所の近くに行って何を食べようか迷っている方は、一度行ってみたらいいでしょう。 **イ・ジェヨン副会長が、お父さんに食べさせるために包んで持って帰ったというエピソードも伝えられています。 同じく半世紀の歴史を誇る明洞(ミョンドン)のカルグクス店、「ミョンドンギョジャ」でもコングクスを扱っています。どこがおいしいですか? そうですね、好みによって違います。 コングクスは、食べる人の好みによって好き嫌いが大きく分かれます。コングクスなしでは、三伏の蒸し暑さに耐えることができないとし、コングクスで毎回食事を済ます人もいますし、口にするのも嫌がる人もいます。 豆腐、チョングッチャンや、おからや豆乳などの大豆で作った食べ物をすべて食べながらも、唯一コングクスだけは拒否する人もいます。無理やり、少し食べさせた場合は、トイレに直行する人もいるそうです。コングクスの愛好家たちは、安い食堂で作られたコングクスを食べた後、トラウマが生じたんだろうと思って、おいしいコングクス店に連れて行きますが、一度生じたトラウマは簡単には消えないでしょう。 コングクスを作り間違えると、ひどい臭いがします。 質の悪い大豆や、しっかりゆでてない大豆をミキサーにかけて豆汁を作った時は、臭いが本当にひどいです。 コングクスは、豆汁に麺を混ぜて食べる食べ物です。だから、豆汁の味がまずいなら、どんなに高級な麺を使っても無駄でしょう。 コングクスを作るのは難しくありません。出前を頼んで食べてみて、まずくて驚いた人は、最初から自分で作って食べようと腕を組んだりします。 材料(3~4人分) - 大豆500グラム(黒豆は味がなめらかでコクがあります。黒豆で作ると薄い緑色の豆汁になりますが、飲食店では決して見当たらない豆汁です。黒豆が大豆より高いからです。) ₋ 麺(コングクス用の麺が別にありますが、そうめんでもいいです) - 薬味(キュウリ、金糸卵、ゴマ塩) 作り方 - 大豆を水に入れて半日~1日ほど浸しておきます。 - 浸した大豆を鍋に入れてゆでます。(適当に噛み応えがある程度にするために、10~20分位ゆでます。一番重要な過程です。ゆでる時間が短いと生臭い臭いがするし、ゆで過ぎるとメジュの臭いがします。途中で味見をしながら、ゆでなければなりません) - 大豆が熟してからは、大豆と水を分離して冷まします。ゆでた汁は捨てません。 ‐ 大豆を液状にします。ミキサーを使う時は、大豆の皮を剥かなければなりません。剥かないと後で 大豆の皮がビニールのように残ってしまう恐れがあります。大豆を液状にした物をふるいにかけて、豆汁を分離しますが、ふるいのアミが細かかったり、木綿を利用する場合は、大豆の皮をむくことを省略してもいいです。ジューサーや搾汁機を使う場合は、皮の分離作業をせずにそのまま機械に入れればいいです。 ‐ 麺をゆでます。 ‐ 豆汁に麺を入れて、飾りを乗せておいしく食べます。 塩加減の際、豆汁が冷たくてどろどろしているので、よく混ざりません。深く考えずに、塩をたくさん入れたら、豆汁を飲んで吐き出す場合もあります。 これより簡単に作る簡易バージョンもあります ミキサーに豆腐と豆乳、ピーナッツ、クルミなどのナッツ類、いりごまをミキサーにかけます。とろみがつくまでミキサーにかけた液状の物を冷蔵庫に入れて冷たく保管します。コングクス用の麺(なければ、そうめん)をゆでた後、キュウリや金糸卵などの薬味と一緒に混ぜて食べます。 注意事項:豆汁が服に付くとなかなか消えません。高いブランド物の福を着て、コングクスを作らないようにしましょう。 |