A. | 最近は地下鉄やバスよりはタクシーをよく利用しています。人が多い公共交通を利用するのは少し心配だからです。 タクシーの中で運転手さんとよく話し合うことになるのですが、お馴染みのレパートリーがあります。 「マスクを買うのに困っていませんか?」 最近はマスクが「金スク」*と言われています。タクシーを運転している時にある町のある路地に行くと、人があまり来ない薬局があるという答えが返ってくるんです。ところがある日、変わった話を聞きました。 金+マスクの合成語。マスクが金のように扱われるという意味です。 どういうことかというと自分は1か月間、マスク3枚で耐えていると言ったのです。 「そうなんですか!? どうやってですか?今、使ってるマスクは、使い捨てマスクじゃないですか?」 「仕事が終わって家に帰ったら、水に酢を入れてそこに一晩中入れておくんです。そして、叩かずにそのまま広げておきましょう。叩かないで下さい。垢がきれいにとれてマスクの性能にも問題がありません。みんなは知らないだけです」 「いや、それではマスクの性能が…」 と言いたくなりましたが、何とか我慢しました。 経験上、とても大変な口論になることを知っているからです。 使い捨てのマスクを1日使って捨てたら、マスクが金スクと言われることもなかったでしょうし、マスクの大混乱もこれほどひどくはなかったでしょう。 一日使うという基準が本当に曖昧なんです。 タクシーの運転手さんのように1日10時間使うことを目安にしていれば、1時間ほど外出する人の場合は10日は手軽に使えるということになります。 町のスーパーに少し行って来ただけなのに、捨てるなんてもったいないです。 おそらくほとんどの人が、こう考えるでしょう。 普通の人々の普遍的な考えが正しいかどうかチェックしなければなりません。 使い捨てマスクの使用期間を知るには、まず新型コロナウイルスについて勉強する必要があります。
新型コロナウイルスのフルネームはSevere Acute Respiratory Syndrome - Corona Virus + 2です。 太字だけを合わせるとSARSですね。言い換えれば、SARSの変種という意味です。従来のウイルスと何が変わったかというと、呼吸器の上皮細胞にくっつく外部装置「スパイク」です。 人間の免疫機能は細胞に張り付くスパイクを重点的に監視しますが、新型コロナウイルスは免疫系としては初めて見る珍しいものなので、戸惑って初動鎮圧に失敗するということです。さらに、粘液の親和性が従来に比べて50倍ほど増加し、少ない数のウイルスでも人を感染させることができるようになりました。 そして、上の写真の中で線が引かれてる100nmというのが見えますね。100nmが何かというと、0.1umという意味です。呼吸器を通じて発生するエアゾールと飛沫の大きさは0.6um~1000umです。保健用マスクは人の飛沫を濾過する目的で作られています。0.6umの粒子を濾過するために作ったものなので、今使っているマスクで新型コロナウイルスを遮断するのは難しいです。 それで新型コロナウイルスの流行初期にWHOと米国のCDCが元気な人はマスクをつける必要がないと言ったんです。 しかし、人々が吐き出す飛沫、そしてそこに張り付いているかも知れないウイルスを1次阻止するには有効でしょう。マスクが新型コロナウイルスに効果的な防御手段であることは明らかです。 再び元の問題に戻り、使い捨てマスクの使用期間について調べてみましょう。 誰かが保健当局に尋ねました。 「朝出勤する時に使用したマスクを、 退勤する時に使うのはいいでしょうか?」 返ってきた答えがどうなのか見てみましょう。 「使い捨てマスクは文字通り「使い捨て」として許可を受けた製品です。一度使ったマスクを再び使えば、それだけ細菌が繁殖し、危険にさらされるため、再使用は勧めません。そのため、着用してから外したものは捨てなければならなりません」 質問の内容を少し変えてみました。 「使い捨てマスクの着用推奨時間はありますか?」 「基準はありません。一度着用して外せば、使い捨てと見て捨てるのが正しいということです」 会話の内容を文字通り解釈すると、一度着用したマスクは鼻をかんだティッシュのように捨てろという話です。じゃあ薬局にマスクを買いに行く時に10分だけ使ったマスクも家に帰って捨てろってことですか? とてもひどい話に聞こえます。 そのせいか、ある医学専門記者は他の助言をします。 第一に、現在使っているマスクは新型コロナウイルスよりは唾液を濾すのが目的であるため、KF80で十分です。 第二に、形が傷んでいなければ、1週間以上使用してもマスクとして機能します。今のようにマスクを手に入れることが難しい時、毎日新しいものに取り替える理由はありません。 ウイルスの遮断ではなくウイルスを移す唾液の遮断が目的なら、一理ある指摘だと考えられます。 そして、最後の助言に耳を傾ける必要があります。 マスクは屋外より人の多い室内でつけなければなりません。野外で外の空気を通じてウイルスに感染する可能性はほとんどありません。事務室やエレベーター、地下鉄など、閉じ込められた空間で移りやすいため、頑張って予防しなければなりません。 |