A. | 大ヒットしたMBCの時代劇『宮廷女官チャングムの誓い 』にこんな場面があります。 時代は急に変わりますが、下の『フォレスト・ガンプ/一期一会』のジェニーとは対照的です。 最近は事情が少し変わりましたが、儒教的な慣習にすっかりハマっていた過去には、韓国では女性の裸足の露出はタブー視されていました。裸足は夫だけが見ることができました。 ヒジャブ(hizab)とニカブ(nizab)で頭、首、肩、胸はもちろん、顔まで覆ったイスラムの女性たちが裸足を見せても文句をつける人がいないのと比べると対照的です。 裸足が許されるかどうかは気候と密接な関係があります。 中東やインドなど暑い国で足まで覆って歩くは、あまりにも過酷な状況しょう。韓国のような儒教圏文化であるにもかかわらず、日本やベトナムの場合、裸足に拒否感が少ない理由も暑い気候のおかげだと言えるでしょう。 韓国と中国(北方)は寒いため夏場以外は裸足で歩くのが簡単ではありません。寒い冬、言うことを聞かなくて裸足で追い出されると、足が冷えて涙が出るでしょう。5分も経たないうちに、悪かったと、二度と騒がないと許しを請うでしょう。 ニュージーランドの場合、生徒のほぼ半数が半ズボンに裸足で学校に来て、米国やカナダでも裸足で遊ぶ子供が多いそうです。日本では冬でも半ズボン姿に裸足で登校するそうです。高校の運動会でも裸足で走り回ることがあるという話も聞きました。 日本の事情は日本の読者がもっと詳しいでしょうから、これ以上続けるのはおかしいでしょう。 韓国の小学生も夏は裸足で過ごすことがたまにありますが、普遍的ではありません。 裸足、特に女性が裸足を出すことをタブー視していた慣習が、かなり色あせたのは事実です。 お風呂、海水浴場、プールのおかげです。こんな所で靴下を履いているなら、おかしな人と思われるでしょう。特に、男女が一緒に休憩室を使う蒸し風呂やサウナなどが増え、裸足をタブー視しなくなりました。 それでも、まだあくまでも限られた場所での話です。裸足で他人の家を訪れた人に対する拒否感は以前より少なくなりましたが、冷たい目で見られるでしょう。 プール、銭湯の他にテコンドー、剣道、柔道、空手道場やバレーダンス、ヨガ、体操講習所で裸足で過ごしながらも、葬儀場に行く時はちゃんと靴下を履くべきです。裸足で弔問したら無礼者だと言われます。 |