A. | 海兵隊を除いても海軍には8つの軍楽隊があります。海軍本部海軍軍楽儀仗大隊、鎮海基地司令部軍楽隊、海軍作戦司令部軍楽隊、海軍教育司令部管楽隊、海軍教育司令部国楽隊、第1艦隊軍楽隊、第2艦隊軍楽隊、第3艦隊軍楽隊、そして済州(チェジュ)基地戦隊でも独自の軍楽隊を運営しています。 軍楽隊が芸能人たちが行くところだと言って、遊んでばかりいる部隊と思ったら大間違いです。部隊行事はもちろん民間団体の要請まで聞くので忙しいです。些細なミス1つでも行事を台無しにするので、軍紀がとても厳しいです。真夏の照りつける日ざしにも行事に出なければならないし、市街行進をすれば何時間も楽器を吹いて歩調を合わせなければなりません。列を合わせて、楽器の演奏もして、指揮者のサインも見て、しかも間違えれば終わりというストレスも受けています。無事に合わせれば、やり遂げた満足感は享受できますが、間違えないために練習した時間はどれほど多かったでしょう。 市街行進で大まかに気づいたと思いますが、軍楽兵は相当な演奏曲をすべて覚えなければなりません。他の水兵と軍事訓練を受けて軍楽隊に配置されれば、最初の仕事が行事で使われる曲を覚えます。大まかに見て25曲程度はあります。最近はどうなのか分かりませんが、以前は曲を覚えられなかった場合、休暇や外出も制限されたそうです。 冬には金属材質の楽器が凍りつき、行事が終わる頃には小規模な楽器だけが演奏されるといった、笑えない状況にまで発展するといいます。 ある軍楽兵の話では、演奏中にキーを押した状態で楽器が凍りついたり、唇がマウスピースに付着して裂けたり、楽器を吹く途中に出た唾液が氷柱に変わり、楽器にぶら下がったりします。 海軍は軍楽兵を簡単に区別できるそうです。パンのような形の帽子を内側に押しつぶしたり、水兵コートを針で中の毛を抜いたり、上列のボタンを外すなど服装を改造するからだそうです。 おそらく激しい競争を勝ち抜いて軍楽兵になったのだから、自慢できることでしょう。いや、そうじゃありません。軍楽隊にとって服装はとても重要です。歌手が舞台衣装を選びますが、気にするように軍楽兵も服装管理に非常に気を使います。国民が見守っているのに、くたびれた姿を見せることもできないでしょう。 夏には洋服の管理が軍楽兵を苦しめます。徽章やネカチーフ、靴を除けばすべて白で、素材もナイロンです。汚れやすいしシワがつきやすいという意味です。だからといって洋服が複数支給されるわけでもないので、イベントが終わったら1日洗濯しなければなりません。 各軍が軍楽隊を保有していますが、海軍軍楽隊は水準が高い方です。 海外巡航訓練にほぼ同行するので、音楽学部生の中でもが才能のある学生が行く所です。 * アメリカ独立200周年の行事として開かれた世界軍楽儀仗隊行事で、韓国の海軍軍楽儀仗隊が優勝した経歴があります。 それなら俳優のパク・ボゴムは志願した海軍軍楽隊の鍵盤兵(ピアノパート)に合格できるでしょうか? 8月末に入隊する海軍軍楽兵はすでに面接と実技評価を終えており、6月25日に合格者を発表します。 パク・ボゴムが志願した鍵盤兵は、競争が激しいパートです。音楽大学でピアノを専攻した学生も海軍軍楽隊に入ることが容易でないといいますから、ピアノの実力だけで比較すれば、パク・ボゴムが実用音楽を勉強したとしても容易なことではないでしょう。 しかし、芸能人プレミアムは無視できないでしょう。 海外歴訪にパク・ボゴムが同行するだけでも、海軍軍楽隊は元を取っても残るだろうから、鍵盤すら扱えないのならともかく、実力が少し足りないことを問題にする人はあまりいないでしょう。 |