A. | まず簡単な実験を行ってみましょう。 大きな紙を丸めてラッパの形にしてみてください。 大きい紙、A4用紙くらいあればいいです。 ラッパの形は何なのかご存知ですね? 広い部分と狭い部分をはっきり区別できるように筒状にするという意味です。 その後、広い方を目に近づけて、狭い方の穴に物が見えるようにします。 小銭みたいな物を置いておけばいいです。 これが狭い穴の真ん中に正確に置かれるよう、言い換えれば穴の真ん中にある物が見えるように位置を調整します。ここまでは両目を開けたままに行います。簡単ですよね? この状態で右目を閉じてください。 小銭が見えますか。 見えないんですか? それなら、あなたの目は右利きです。つまり右目を主に使っているのです。右目が「主視(チュシ)」*ということです。逆に左目を閉じた時に物が見えなければ、左利きでしょう。 紙がなければ、指で丸を作って少し離れた場所にある物を見てもいいです。 目が右利き、左利き。 生まれて初めて聞いた言葉ですが、この簡単な実験で効き目があることが分かりました。 右利きだからといって、左目の役割がそれほど重要ではないというわけではありません。 手が右利き、左利きだからといって片方の手が役に立たないのと感じないのと同じです。 ただし、右利きは右目が物事を見るのに重点的な役割をし、左目は補助的な役割を果たすという点に差があります。 1つ面白いことは、手が左利きの場合は左目が効き目の確率が80%以上で、右利きの場合はがほとんど右目が効き目になると言われています。左利きが珍しいように、人口の3分の2以上の効き目が右だそうです。 ところで、それを知ってどこに使いますか? そうですね、普通は効き目が右であれ左であれ気にすることはありません。手の場合はおかずを取ろうと箸を使う時に、すぐに分かりますが、効き目が左の人は何も変わりません。 しかし、時によっては自分の効き目が左なのか、右なのか知っておくといい時もあります。加齢により老眼*を矯正する際や斜視を矯正する際に役立ちます。 *「主視(チュシ)」は遠距離を見る時に使えて、「非主視(ピジュシ)」は近距離を見る時に主に使います。老眼を矯正する時、この差を利用し主視は遠距離をよく見えるようにし、非主視は近くにある物をよく見られるように措置するのです。 射撃やアーチェリー、ダーツをする時のように目をつぶって的に照準する時も効き目を知っておくと役に立つでしょう。 一般の人たちも、自分の効き目がどちらの目か知っておくと助かることがあります。 映画館に行く時です。 目が疲れやすく、集中力も落ちます。効き目が右の人は首を右に回すのが慣れていますが、スクリーンに向かって左に頭を回しているため、時間が経つほど首も痛くなります。 これ1つを見ても、効き目を分かったことが無駄にならないでしょう。 ある人は自分の要望に合わせて家の家具まで配置したそうです。 |