A. | 02年W杯当時、イタリアと激突した16強戦で延長後半、ゴールデンゴールを決めた後、指輪にキスをし多くの女性たちの心の琴線に触れたアン・ジョンファンは翌年、また別のゴールセレモニーでファンたちから歓声を浴びました。 片方の腕には十字架、もう片方の腕には「Hyewon love forever」という字が刻まれていました。 タトゥーを見て拒否反応を起こしたり非難する人がいたのでしょうか? 少し誇張すると全然いませんでした。ワールドカップスターであるうえ妻を愛する心が刻まれているので、イ・ヘウォンさんだけが多くの女性たちの嫉妬を買うようになりました。 * アン・ジョンファンの妻、ミスコリア出身のタレント アン·ジョンファンの上着脱衣は韓国のタトゥー史上、記念碑的な事件です。それによってタトゥーに対する否定的な視線が少なくなったという意味です。 アン・ジョンファンとともにタトゥー普及の先頭に立ったのがBIGBANGのリーダーG-DRAGON(權志龍)**です。 右の背中に刻まれた「too fast to live too young to die (生きるには早すぎるし死ぬには若すぎる」 レタリングタトゥーを見て女性ファンは「この男、私をときめかせる」という反応を見せました。 **G-DRAGONはタトゥーで有名です。「天使のシルエット」を描き入れた首の後ろのタトゥーはMBCバラエティ『無限挑戦』の特集番組『無限商事』でよく露出しました。 G-DRAGONが初めて公開したレタリングタトゥーが一番多い方でしたが、少し過度なタトゥーでもファンの了解を得るのは簡単なことではありませんでした。 「誰かのタトゥーはこうだからいいし誰かのタトゥーはこうだからだめだ」と判断する状況ではなかったのです。 4人組ガールグループSISTERのリーダー、キム・ヒョリン(金孝廷)は、芸能人のタトゥーに別の意味を与えました。 胆道閉鎖症にかかって生まれるやいなや10時間にわたる大手術を受け、その後も腸重畳症と診断され、もう一度手術を受けました。お腹に残っている手術の跡は彼女のコンプレックスでした。露出どころか誰かが見るか心配して隠すのに汲々としていました。 十字架のタトゥーをした後、お腹を出す勇気を持つことができました。このタトゥーには「誰かのために歌う」という意味も込められているそうです。(ヒョリンの熱烈なファンであるというホン・ジュンピョ(洪準杓)は、イ・ギョンギュとのインタビューで「眉毛のタトゥーをしたが、とても痛かった」と認めました) スター芸能人たちがタトゥーをするようになった事情やきっかけ、タトゥーを決心するまでの過程、そして何よりきれいなタトゥーが見たいというファンたちが念願まで生じタトゥーは芸能人たちの象徴のように機能するようになりました。早くから賛否の是非を超えてしまったのです。 だからといって、放送で公然と露出してもいいほどではありません。 2014年に設けられた放送審議基準は地上波放送におけるタトゥーの露出を絶対禁止しています。タトゥーそのものもそうですが、ほとんどのタトゥーの施術が違法に行われるからです。そのため、真夏の蒸し暑さにもかかわらず、芸能人たちが長袖を着て出場したとしたら十中八九のタトゥーのためです。 2016年、7人組ボーイグループBlock Bのリーダー、ZICO(ジコ)はMBCトークショーのラジオスターに出演する際、腕に刻んだ世宗大王とムクゲのタトゥーを公開しましたが、実際の放送ではタトゥーをCGで処理しました。そのため、本来のタトゥーよりも華やかな模様になったのです。 思い切りタトゥーを露わにした先覚者(?)の1人、セクシーのアイコン、イ・ヒョリは『遊ぶなら何する?』でタトゥーをした自分を自然に現わします。アラブの女性のように全身を包むか、モザイク処理をしない限り隠す道もなかったです。先に触れた放送審議規定が緩和されたのか、すでに満天下に公開されたタトゥーなので文句をつけるのが難しかったという理由からなのか、ただそのように放送されました。すでに前例ができたので、ZICOが次回放送に出演すれば服の袖を堂々と上げて、世宗大王のタトゥーを見せることができそうです。 僕の彼女、僕の彼氏、娘、僕の息子のタトゥーは気に入らないという人も芸能人のタトゥーについては「芸能人だから…」と寛大になります。トップの人気芸能人たちが偏見の壁を乗り越えるのに先頭に立ったのが最大の力になったのではないかと思います。 だからといって体中に龍や蛇、ワニでいっぱいになった状態で誇らしげに露出することが容認されるわけではありません。 |