A. | お年玉、昔のことが思い出されます。 マンションが生活の基盤となる前、その時代には親戚ではないとしても旧正月には村中を回りながら新年の挨拶をしたりもしました。 路地の端に、町内で一番大きな家が思い出されますが、普段は町内の人とは往来がなくても「新年の挨拶をしに来ました」と門をたたくと親しく迎えてくれたことが思い出されます。子どもたちが集まって新年の挨拶をするため裕福ではない家の大人たちにはお年玉を渡すことが負担になったのでしょう。お金の入った封筒の代わりに果物や餅を渡した家もありました。 とにかく、お正月は子どもたちにとっては幸せな日でした。 お年玉をもらう日、そのお金をもらって何をしようか手に持てないほどのお金をどこに使おうか考えて寝そびれたりしました。 あちこち歩き回りながら貯めたお金は母親の懐に入るのが普通でした。 「お母さんが管理しておいて、あなたが必要な時にあげるね」 この一言で身動きがとれませんでした。 反抗したらデコピンされることが多いです。 「あなたを育てるのにいくらかかったか知ってるの!」この一言で子どもたちの口に鍵をかけるのに十分でした。 全て昔話になりました。 今では近所のお年寄りの方に新年の挨拶をしに行くことも、子どもたちがもらったお年玉を母親が奪うこともほとんどなくなりました。お年玉をくれる人が少ないので子どもたちがもらうお年玉も減ったのではないでしょうか? 質問を変えて、何歳まで与えればいいですか? 基準がありません。家庭や状況によってまちまちです。 漫画家のマサトキは60歳までお年玉をもらえば幸せな老年を送ることができると言いましたが、お金に窮した老人に「子どもたちに、お年玉をあげて」と言って子どもたちが年老いた親にあらかじめお金を渡すようなケースではないでしょう? 歳を問わず新年の挨拶をした人にお年玉をあげるのが当然だと考える家庭もあります。子どもが成長してお金をたくさん儲ける人で、普段目上の人からお小遣いをたくさんもらえる家でも新年の挨拶をしてくれたから、当然お年玉をあげなければならないと思って封筒を差し出すのです。年老いた父からお年玉をもらって帰る時に母親に「補薬として飲みなさい」と余裕でお金を握らせてあげたらいいでしょう。 ある家では嫁を大事にする老人が「苦労した」と言いながら他の子には内緒で嫁にだけお年玉をあげたりもするそうです。* * 昔はお年玉にも男女差別があり弟より姉がお年玉を少なくもらったり、もらえなかったりする場合もたまにありました。 大学を卒業して就職までした人がお年玉をもらうと喜ぶでしょうか? 必ずしもそうではありません。 こんな家ほど家族が多く幼い甥やいとこも多いです。 お年玉は大人からもらったものの、甥や弟に取られるお金がはるかに多く帰郷を諦める青年もいるそうです。 普通の韓国家庭であれば、おそらく以下の基準に従うでしょう。 所得があるのか? 結婚したのか? 子供はいるのか? 上記の基準で最も重要なのが所得の有無です。 高校を卒業してアルバイトでもお金を稼ぎ始めると、お年玉をもらうのが難しくなります。 大学を卒業しても稼げずにお年玉をもらうとしたら「あの人は仕事をしてないから、まだお年玉もらっている…」と言われる覚悟をするべきでしょう。 だいたい見ると韓国では高校に通う頃まではお年玉をくれるようです。 中学校がお年玉をもらう最小のカットラインと見てもいいです。 お年玉は小学校に入る頃、中学生になった後、そして高校に入学した後の金額に変化が生じます。 ある調査によると、お年玉の平均的な金額は未就学児童5000~1万ウォン、小学校低学年1万~3万ウォン、小学校高学年3万~5万ウォン、中学生5万ウォン以上、高校生7万~10万ウォン、大学生10万ウォン以上。 大学生になると金額が大きくなりますが、もらえない場合が多いという点も念頭に置くところです。 |