A. | 「楽しい所では私に来いと言っても 私の休む所は小さい家、私の家だけだ」 アメリカの南北戦争当時、軍服の色とは関係なく誰もが歌ったという「スイートホーム(Sweet Home)」。 しかし映画もドラマも「スイートホーム」がタイトルになっている作品のうち、懐かしくも安らかに身を横にできるような場所という作品は見当たりません。 Naverウェブ漫画を原作としたNetflixドラマの『Sweet Home -俺と世界の絶望-』も怖いのは同じです。 10部作の内容は大体こうです。 恐ろしい事故で家族を皆失って独りぼっちになった高校生のチャ・ヒョンス(ソン・ガン)は「グリーンホーム」という古いアパートに引っ越します。荷物はキーボードが見えるリュック1つとパソコンのモニターだけです。 毎日ラーメンで食事をしてゲームをしながら一日を生きていく希望が見出せない独りぼっちの人生。居間に一人で座っていましたが自殺しようと屋上に上がり欄干に立った時、ちょうどバレエの練習をしていたイ・ウンユ(コ・ミンシ)に厳しいことを言われて自殺をあきらめます。 そして、次第に歪んだ人間の欲望が変わった怪物がうようよするマンション団地の秘密に気付くようになります。自分を含む住民すべてが怪物に閉じ込められているという事実もです。 自殺を諦めたチャ・ヒョンスは生き残るために戦います。隣人と一緒に武器を手にし様々な怪物と血闘を繰り広げます(以下、ストーリーは省略)。 主演俳優に韓国のトップスターの名前を見つけるのは難しいですが『Sweet Home -俺と世界の絶望-』は1話当たり30億ウォンほどの制作費がかかりました。Netflixの資本力を垣間見ることができます。 Netflix側も、かけたお金が惜しくなかったはずです。 韓国ではなかなか目にできない怪物が登場するモンスター系のドラマ(韓国では「Creature物」と言う)なので好き嫌いがはっきり分かれましたが、外国では好評一色でした。 モンスター系のドラマやホラーをあまり見ない観客から、いいという反応がたくさん出ました。 「偶然見たんですが意外と新鮮だった」 大体こんな感じです。 その余勢で韓国Netflix総合ランキングでも1日基準で何度も1位になりました。 Netflixは自主報告書を通じて韓国ドラマの中で初めて視聴者数を公開しました。 映像を公開した後、1か月間で少なくとも2200万人が視聴したというのがNetflix の自主集計です。NetflixのTV番組部門世界3位、アメリカ3位です。この程度なので自信を持って視聴者数を公開することができたのでしょう。 Netflixの視聴者がシーズン2を期待する理由もここにあります。 人気があるのにシーズン2を作らないわけがないです。しかもシーズン1の結末も多少は開いた結末です。主人公チャ・ヒョンスが置かれている状況も視聴者たちの想像によってさまざまな解釈が可能です。 ではシーズン2はいつ作られるでしょうか? これについては次の記事で紹介することにしましょう。 |