A. | 40対0。 何と読めばいいでしょうか? 数字だけで見るなら40対0(ヨン)、40対0(パン)と読むでしょうが、それも間違いではないです。 しかし、スポーツに関心がある人なら「テニスなんだな」と思って「Forty Love」と読むでしょう。 これだけの点差があるのはテニス以外には見つかりにくいからです。 テニスの得点ポイントは1、2、3と表示せずに15、30、40に増えます。 ところで、なぜ0をZeroと読まずにLoveと言うのでしょうか? 筆者の学生時代、テニス愛好家である倫理の先生は、テニスのラブゲームについて詳しく説明してくれたことがあります。
愛が何かを知る、ロマンを楽しむ紳士たちのスポーツだからだという説明でした。 そのためか、愛についての講義が続けられました。 「真の愛とは自分を無にすること、何も残さず全てを譲り0になってしまうことだ」という説明にうなずいて感銘を受けた記憶があります。 先生の話を聞いて詩も作りました。 何でもない存在が 何でもない存在に出会い永遠になりました。(以下省略) 0 + 0 = ∞ 数学的に見ると、とんでもない計算を文章で表現したのです。 +を出会いだと解するなら0+0を00、∞と見るのも、もっともらしくないですか? 互いに自分のことを主張するなら1+1=11、永遠の平行線を描くしかないでしょう。 話があまりにもそれてしまいました。 駆け引きの達人が愛を勝ち取るようにテニスも心理戦に強くなければ勝てません。試合に勝つためには体力とともに強い精神力も求められるという意味です。フランスの貴族たちが命をかけた決闘でも名誉を重視したように、厳しい規律が適用されるスポーツでもあります。 スタート当時は相手のコートにボールを渡すたびに親切に「どうぞ(Tenez)」と言っていたそうです。Tennisという言葉もそこから由来しています。 ゼロゲームをラブゲームと言うようになった理由はまだ決まっていません。 テニスを初めて楽しんでいたヨーロッパの貴族たちが愛の奥深い(?)意味を競技に取り入れたのでしょうか? 残念ながらそんな説明は見つかりません。 最も有力な説は0が卵の形をしていることから由来しているということです。 フランス語で卵はラフ(l'oeuf)ですが、これを英語で読むとラブになります。言わばeggゲームがLoveゲームに変わったわけです。 他にも、オランダ語で名誉をかけた勝負を意味する「LOT」がLoveに変わったとか、フランス語で最初を意味する「ab ovo」が変わったという説もありますが、卵ゲームに比べると支持されていません。 ちなみに、1、2、3の代わりに15、30、40で点数を計算するのは、ゲームが始まった中世フランスで、ゲームの点数を時計型の機械で計算したためだそうです。点数を1点出すたびに時計の針を15分ずつ動かして4回勝った場合、針が1周完走して元の位置に戻れば勝てるように設計したという説明です。この基準なら15、30、40ではなく15、30、45が正しいでしょうが、45(forty five)は音節が長いので40(forty)に減らしたそうです。 |