解説 | ハングル:애널서킹 ハングル発音:エノルソキン 意味:自分の利益のためなら何でもする人 解説: 自分の利益のためなら、どんなことでも水火をいとわない人、またはそのような行動、自分より地位の高い権力者の言うことなら何でも聞いてお世辞を言う人。似たような意味の言葉はフパル。 英語にも似た表現がある。 Brown Noser。 肛門を吸い過ぎて鼻がうんちまみれになったという意味だ。そんな自分の姿さえ気にしない程度の厚顔無恥という意味を含んだ言葉だ。 お世辞を言う人に対して「他人の肛門を吸う奴」と指摘する言葉は最近になってできたものではない。 とても昔からあった。 「舐痔得車」という四字熟語まである。 「舐痔得車」は『莊子』の列禦寇に出てくる言葉だ。 主人公は宋の曹商という人物だ。 宋の王が彼を秦に使臣として送り出した。宋を発つ時に運転して行った車は数台しかなかったが、帰る時に車がとても多くなった。秦の王が褒美として車100台をくれたのだ。 曹商は荘子に会って意気揚々と言った。 「むさくるしい路地で暮らしながら草鞋を作り、まともに食べられないため首は細くなり顔色は黄色くなったが、一瞬にして大国の君王にお目にかかって車100台を手に入れたから、これが私が持っていた長所だったようだ」 莊子がこう答えた。 「秦の王が自分のお尻の出来物を潰して膿みを吸い出す者には車1台、痔をなめて治した者には車5台をあげると聞いた。これは患部が汚い下の方にあるほど与える車が多いということだが、お前はどれだけ秦の王の痔をなめてあげたのか?」 韓国にも似た表現がある。 「吮癰舐痔」という言葉だ。「デキモノを吸い、痔をなめる」という意味で医院の中に患者の看病のためにその苦労を惜しまない人がいた。 朝鮮の名医、許浚(ホ・ジュン)が王や貴族ではなく民の患部を潰して口で膿を吸い出した逸話が伝わっている。 許浚以外にそんなことができる人が何人いるだろうか? ただ、権力者と職場の上司、教授の肛門を吸っているだけだ。最近は芸能人やインターネットで名を馳せる人々のエノルソキンも多い。そして大統領選挙のムードが熟すと大衆の肛門を吸おうとする大統領選候補の姿も珍しくない。 |