解説 | ハングル:김포족 ハングル発音:キムポジョク 意味:キムチを漬けるのをあきらめた人々 解説: キムチを漬けるのをあきらめた人々。 新型コロナウイルスは、おかしなことにキムジャン(キムチを漬けること)にも影響を与えた。人々が集まることを防いだのでキムチを漬けることさえできないという笑えない状況になった。 もちろん10年ほど前に比べ冬の間に食べるキムチの量も多くなく、大きめのキムチ冷蔵庫のおかげで土を掘って甕を埋め薬味で和えたキムチを運ぶ煩わしいこともなくなったので、大変ではあるが主婦一人でもやってのけることができる。 しかし転んだついでにちょっと休むように、集まるなと言われて今年のキムジャンはやめておこうと考える人が多くなったそうだ。 今年は特に白菜の価格や薬味の価格も上がり、キムチを漬けなくてもいい言い訳がさらにできたので、キンポジョクも増えそうだ。 もちろん、今のところはキムジャンをするのが韓国の家庭では一般的だ。キムジャンの時に漬けたキムチは1、2玉の白菜でその都度作ったキムチとは一味違った風味を与えるからだろうか?キムジャンを理由に疎遠になっていた家族、親戚、隣人、知人と会っておしゃべりをする機会が懐かしいからだろうか? キムチを漬けた後に残った白菜とお肉でポッサムを作って食べる楽しみもある。何よりも手で伝わってきた家族の伝統の味に慣れ親しんでいる口がキムジャンをずっと望んでいるのが、キムジャンを存続させる理由だろう。 しかし、キムジャンが年中で一番大変な仕事だったのは明らかだ。食事が西欧化し外食も増えマンション文化で隣人と分け合う程度がなくなり、白菜と大根が手に入るようになったからだろう。白菜価格が上がっても買って食べるキムチの値段はまだ変わらないので、白菜の代わりにキムチを買うのが楽なことかもしれない。 キンポジョクが増えたのは、このような理由より核家族化だ。一人暮らしなのにキムジャンが必要だろうか? それでもキムチを漬けるのは必要だ。 一人暮らしのキムポジョクの息子や娘のために、年老いた母は白菜を買いに行く。 |