解説 | ハングル:공기 ハングル発音:コンギ 意味:役割が割り振られているのに、すべきことはせず、じっとしているだけの人 解説: 役割が割り振られているのに、すべきことはせず、じっとしているだけの人。またはすべきことはしているにもかかわらず、なんとなく仕事した感じがせず、隠れてるような雰囲気の人…。芸能界の隠語、似た言葉はビョンプン(屏風、병풍) エキストラではなく作品にある程度比重のある助演級キャラクターにつく言葉だ。 中国の四大奇書の一つ、『水滸伝』に北宋の四大奸臣が登場する。 高俅(こうきゅう)、蔡京(さいけい)、楊戩(ようぜん)、童貫(どうかん)、4人の宦官だ。 梁山泊の百八星が正義の使徒なら四大奸臣は悪の軸と言えるだろう。 ところが、よく見ると四大奸臣のうち楊戩にはあまり悪行が記されていない。 鉄棒をよく使う祝家荘の武芸師範、欒廷玉(らんていぎょく)の登場を知らせるエキストラ程度だ。 客店の隣の部屋で騒ぐ李逵(りき)に、うるさいとひとこと言ったら殴られ他の奸臣たちとは違って賄賂を使って逃げる要領もなしに流刑の末に殺されてしまう。 このようなキャラクターをコンギと呼ぶ。三大奸臣というより四大奸臣の方が韻を踏んでると思ったためか、とにかく四大奸臣と名付けられた1人だが、まともな役割も与えられない存在だ。 ドラマ、映画、アニメなどストーリーのある作品にはコンギが無数に存在する。特に大河小説や時代劇に多く登場する。コメディーやバラエティ番組にもコンギがたくさんいる。 見る人は存在感のない存在だと軽く見るが、見方によっては必須要素でもある。 きらきら輝くスターたちを支えるのがコンギの役割だからだ。 高俅、蔡京、童貫も楊戩の見えない活躍のおかげで、さらに悪人に映ったように。 このような意味では、コンギは空気に似ているとも思われる。 |