解説 | ハングル:쪼렙 ハングル発音:チョレプ 意味:低レベル 解説:チョ(저 / 低)とレベル(레벨 / level)を合わせた言葉。チョレベル(低レベル)が音韻変化を起こしてチョレプ(쪼렙)に変わった。反対言葉はマンレブ(만렙 / 満レベル)だ。 チョレプ(쪼렙)が本来使われるスペルだが、チョレプ(쪼랩)と間違って使っても何も言われない。どうせハングルのあらゆる規則を破って、英語と漢字と三角関係を成して登場した言葉だからだ。 もともとはゲーム用語だった。ゲームを始めたばかりのユーザーやキャラクターを卑下したり、自らキャラクターを低めるときに使った言葉だった。初心者を今抜け出したばかりで、ようやくよちよち歩きを始めた段階程度のことを指す。 「足のない言葉は千里を行く」ということわざのように、チョレプはインターネットゲームから飛び出してあらゆる種類の世界に散らばった。 学生を教える先生たちも自らを「チョレプ」だと謙遜したりもする。 マンレブまででなくても、達人たちがゲームをしていてチョレプに会うと、「私がひとつ教えてあげよう」で意気揚々になったりもする。戦闘ゲームをしていて、全滅する直前にチョレプが「恐怖、がたがた、ぶるぶる」とこんな奇声を出すときには、可愛く見守っもたりもする。 だから、まずは「私はチョレプ」と宣言をすると、広い心で接してくれる。 こうなったものだから、園芸、編み物、パン作り、料理、踊りと歌などのささいな家事ですらチョレプだと、自分を低めることが多くなった。 お皿を洗うのに疲れたら「私はチョレプだから」と、夫の顔色をうかがうこともある。 その時に助けようともせず、ゲームばかりしているなら、それこそチョレプ夫であることは間違いないだろう。 いくらゲームを長くしてもレベルが上がらない人が「万年チョレプ」であるように、歳を重ねてもチョレプから抜け出せない人も多いのだ。 |