解説 | ハングル:기불릭 ハングル発音:キブルリク 意味:決まっていない様々な宗教施設に出入りすること 解説:プロテスタント(기독교)と仏教(불교)とカトリック(카톨릭)を合わせた言葉だ。韓国の軍隊においてプロテスタント、仏教、カトリックなどを選ばず、あまねく宗教活動をする人のことだ。 訓練所に入所して訓練を受ける訓練兵たちは1週間に1度、プロテスタントの教会や仏教のお寺、カトリックの聖堂に行く。 信仰の自由が認められるため、このうちのどこに行くかは選択することができる。信じている宗教が無いからと部屋で休みたいと言えば、休むこともできる。 教官はもちろん、強制する人は誰もいない。 しかし、ほとんどの訓練兵は3カ所のうちのひとつを選択する。信じる信じないの問題ではない。おやつの問題だ。 軍隊に来る前、社会で生活していた時よりもたくさんのご飯を食べているにも関わらず、どうしてそんなにお腹が減るのか。トイレに隠れて涙を流しながらチョコパイを食べたという軍隊でのエピソードがたくさん聞えて来る。 とにかく、日曜日に教会やお寺、聖堂に行くとチョコパイをもらうことができる。最近ではどの宗教施設に行っても出されるおやつが似ているが、以前には宗教間でおやつ戦争が繰り広げられたりもした。実際に2010年代初めに空軍の訓練所で宗派間のおやつ戦争が勃発しておやつの配給が停止されたこともあった。 おやつが無ければ教会やお寺、聖堂の立場からは誰が誠実な信者なのかを見分けることができるかもしれない。 キブルリクは軍隊の外にも存在する。 票を得ようとする政治家たちは信者が多く集まる宗教行事に招待されることを望む。信じる信じないの問題ではない。票の問題だ。 |