解説 | ハングル:꿀빠니즘 ハングル発音:クルパニジュム 意味: 義務を果たさず権利だけ主張する人 解説:「蜜を吸う(꿀 빠는)」と主義や主張を意味する「イズム(ニズム / 니즘)」をあわせた言葉。権利に伴う義務は果たしたくないが、自分の権利ばかりを過度に要求する人を皮肉る言葉だ。 高麗が滅びて朝鮮が立てられる頃、開国の功臣たちが集まって酒の席を持った。酔った大臣が妓生に色目を使った。 「お前は昼間は東の家で食べて、夜は西家の家で寝る妓生なのだから、今夜は私と過ごさないか?」 妓生が笑いながら返事をした。 「昨日は高麗の朝廷に仕え、今日は朝鮮の朝廷に仕える大臣なのだから、私が夜を過ごすのにぴったりですね」 似たような話が中国でも伝わっている。滅びた国の大臣の話ではなく嫁入りする年齢になった娘の話だ。 娘にお見合いの話が入ってきた。財産が多い一方で顔が不細工な東の村の男性と、顔はハンサムでも食べ物が心配になるほど貧しい西の村の男性が同時にプロポーズをしてきのだ。即決できない親が娘の意見を聞いた。すると娘の答えは「ご飯は東の家で食べて、夜は西の家で寝たい」 ここから「東家食西家宿」という言葉が由来したという。 一言で、自分に良い物ばかりを手に入れようとする話だ。 クルパニズムも同様の意味を持つ造語と理解できる。 もともとは変質したフェミニズムを指す用語だったが、義務は脇においといて蜜(꿀)ばかりを吸う(빠는)人をあまねく指す言葉として意味が拡大しました。 仕事はあまりないのに分厚い給料を受けとって定年まで保証されている特定の職種、積弊勢力の自分たちが支持する対象への熱狂的な盲従もクルパニズムの一例として挙げられる。 |