解説 | ハングル: 떡상 / 떡락 ハングル発音:トクサン/トクラク 意味: 急上/暴落と同じ意味。 解説: トク(餅、 떡 )+サン(上、상)/ラク(落、락)。過度に上がったり、落ちる。急上/暴落と同じ意味。 化粧品やのり、ペイント、絵の具をべたべたと塗ることを「トクチルハダ」(떡칠하다)と言う。 「トクチル」の頭文字の「トク」はときおり強調する意味の接頭語として活用される。 トクシルシン(激しい戦闘(行為)の末、へとへとになる)、トクチプタン(集中射撃)などの新しい言葉を作る時も使われる。 それならばトクは、どんな意味なのだろうか? ひょっとして食べる餅? そうだ。 餅を作るためには餅を乗せる板や臼に蒸したもち米を置いて杵でつき続ける。無茶苦茶につきまくってこそ餅になる。 このような餅から由来した言葉が「トクチダ」(떡치다)*という動詞だ。 「トクチダ」は「~をしてあまりある」という意味の慣用語だ。貧しい頃、米が充分あって、ご飯はもちろんのこと、餅を作って食べても残るという言葉から由来した。 「あそこにビヤホールが見えるだろ?あそこでビールを一杯飲もう」 「---」 「行こうよ! すごく安いんだ」 「お金が、あまりないじゃないか」 「3人で2万ウォンあれば充分さ(トクチョ)」 このような形で使われる言葉だ。 * 性関係を意味する隠語にも使われるので誤って使ったら辱めを受ける。 トクサン、トクラクは、十分あることを通り過ぎて過度な状態だというニュアンスを漂わせる。 ビットコインに「ムッチマ投資」(安易な投資)が行われた当時、流行した。 今でもビットコインの取り引き者などは上限値、下限値という表現よりトクサン、トクラクという言葉をよく使ってる。 |