解説 | ハングル: 파이어족 ハングル発音:パイオジョク 意味: 短期間で稼いで早期退職を狙う人々。 解説 FIRE(Financial Independence、Retire Early)族。短期間で稼いで早期退職を狙う人々。 熱い日差しを避けるために、頭にタオルをかぶって、畑の畝に生い茂った雑草を抜く女性たちが歌う歌の中に、こんなものがあった。 遊ぼう 遊ぼう 若いうちに遊ぼう 年を取ってからは遊べない 花無十日紅(どんなにきれいに咲いた花でも十日もすれば色褪せる) 月も満ちれば傾くだろう 行こう 行こう 山と川の境界を年を取る前に見に行こう 人生は一場の春夢 楽しくのびのびと生きてみよう 山と川の境界どころか、村の外にも出たことのない農婦の心に宿る悲しみが感じられる。もしかしたら、隣でしゃがんで汗を流す隣の子のお母さんがいたから、一緒に歌えたのかもしれない。 この歌の「明日、飢えたとしても今日を楽しもう」という内容はヨルロジョクには似合うかもしれないが、パイオジョクには、正反対の歌だ。 パイオジョクの心の中には、がむしゃらに稼ぎ、心を鬼にして節約して使い40代で退職したいという希望のみだ。 職場生活を始めたばかりの新入社員なら、まずお金を貯めなければならない。 ひとまず目標は1億ウォン。 いい大学を出て一流企業に入ったならまだしも、普通の新入社員には簡単なことではない。 恋愛はもちろん、友達と会うことさえ諦めてこそ達成可能な目標だ。 45歳、必死にお金を貯めて、建物も一軒買った。 毎月、きちんと入ってくる家賃で暮らすことに問題はないが、 果たして退職できるのだろうか。 今後はいい車を買って、親戚や友達にも親切を施して暮すことができるだろうか。 お金を節約する癖が骨まで染み込んでいるのに 余裕のある人生を楽しめるのだろうか。 どうだろう。 パイオジョク、最近始まったばかりだから、10年余りが過ぎた後、早期退職する人がどれくらいになるか、その時になってから確認すべきだ。 |