解説 | ハングル: 스타쉬피스 ハングル発音:スタシュピス 意味:意味がないということ 解説 2013年にサービスが終了されたPC通信サービス『ナウヌリ』の利用者が作った造語。「無意味、意味なし」を意味する一種のマクガフィン(Mcguffin)。一時は全国に知名度を高めたが、今はほとんど使われていない。「Starshipis」が語源と推定される。 『ナウヌリ』の利用者がDCインサイドに行き「アヘッヘッ」(아햏햏)の意味を聞いて侮辱された後、ナウヌリに以下の文章を書いた。 ある都市に一人の少年が住んでいた。 ある日、道を歩いてる途中にテキな靴を見て買いたくなった。 彼はお父さんにお願いした。 お父さんはクラスで10位以内に入ったら買ってやると約束した。 少年は、一生懸命に勉強して中間テストで17位になった。10位内には入らなかったが、最下位から17位まで上がったから靴を買ってくれと頼んだ。父親はきっぱりと「ダメ」という言葉ばかり繰り返した。 期末試験でも15位になり10位以内に入れなかったため、お父さんにせがんでも無駄だった。 少年は勉強をあきらめた。しかし、靴屋の前を通りかかって欲しい靴を見た後は、また勉強を一生懸命した。 ついに10位になった。成績表を見たお父さんは大喜びして、少年の手を握って靴屋へ向かった。途中でお父さんが聞いた。 「息子よ、もしかしてスタシュピスが何か知ってるか?」 「当たり前です。何かというと…えっと、分かりません」 お父さんは、急に怒り出した。 「本当に知らないのか?」 「はい...知りません」 「本当に知らないの?」 「知らないって言ってるじゃないか!」 お父さんは、周りに人がいても関係なく道端にあったゴミ箱を投げつけ怒った。そして靴も買ってくれずに帰った。少年は、お父さんが自分に靴を買ってあげたくないから怒ったと思った。 授業が終わった後、何でも聞けと先生が言ったため手を挙げて質問した。 「スタシュピスって何ですか?」 先生はもちろん、クラスの子たちまで少年を不思議な目で眺めた。 「もう一度、言ってごらん」 「スタシュピスとは何ですか?」 先生は慌てたように職員室に駆けつけ、緊急会議が開かれた。 うちの学校にスタシュピスを知らない子がいるなんてありえないというのがテーマだった。そして少年をこれ以上、学校に来させてはいけないという結論が出た。少年は退学になってしまった。 少年は大統領に粘り強く自分の悔しいエピソードを訴えた。 1年間、手紙を送った末についに大統領と面談できるようになった。 スタシュピスとは何なのか?そのせいで自分の人生が台無しになったと打ち明けた。 「スタシュピスを知りませんか?」 大統領が問い返すと、少年はうなずいた。 直ちに臨時閣議が開かれ、少年を国外追放するという決定が出た。 少年は年を取って青年になり、アメリカに渡った。ヘアデザイナーとして名声を得た。そしてホワイトハウスの専門美容師に選ばれた。アメリカ大統領は髪の手入れをして自分を満足させてくれる若者への感謝として、青年に「何でも願いがあれば聞いてあげるから、話せ」と言った。 青年は控えめに聞いた。 「ス…ス…スタシュピスが何か知ってますか?」 大統領は呆れたような表情で青年を見た。 「今の質問は聞かなかったことにするから、これから仕事は休みなさい。今まで苦労したから追放はしないが、静かな所で何の知らせもなく余生を送りなさい」 青年は寂しく弱っていった。 家族からも祖国からも捨てられた自分、たまに会う度に微笑んでくれた聖堂の神父に、死ぬ前に聞いてみようと思った。 「神父さん…死ぬ前にお願いがあります」 「話してください」 青年は涙を流しながら口を開いた。 「スタシュピスが何か教えてくれませんか?」 神父は驚愕した。 「スタシュピスを本当の知らないんですか?」 「そうです」 神父は青年の手を振り切って門に向かって歩いて行った。 青年は絶叫した。 「神父よ、 主イエスの名で愛を施してください」 青年の泣きわめく声を聞き、神父は青年に近づいてきた。 「そんなことを知らないなんて本当に失望しましたが、私が教えてあげましょう」 そして青年の耳のそばでささやいた。 神父の言葉が終わると、青年は幸せそうな笑みを浮かべて息を引き取った。 長い話は終わったが、スタシュピスの正体は明らかにならなかった。 それで、たまに「それでスタシュピスって何?」と聞く人もいる。すると、そんなことも知らないのかと責めて怒鳴りつけたり追放したりする。スタシュピスの物語の白眉だ。 |