Q.韓国で起きた歴代の詐欺事件を教えてください。（金融詐欺師キム・チャンギョン事件）
| A. | ▶ 金融詐欺師キム・チャンギョン にせのソウル法大生として始まった偽りの人生、恥知らずの詐欺師の武器は優れた頭脳とずうずうしさだった。 小作農の息子として生まれたキム・チャンギョンは中学校を卒業した後、ソウルに出て工場で働きながら苦学した。1981年、軍から除隊した彼の学歴は中卒で、ソウル法大生を自称して授業も聞いて、サークル活動も行った。 当時のソウル大学法学部の雰囲気は、一人で司法試験の準備をしたり、学生運動で活動する学生が大部分だったため、誰も彼に関心を持たなかった。むしろ学業に率先して取り組む彼に好感を持つひとが多かった、 この偽の身分で総合病院の理事長の娘と結婚した。ソウル大学法学部の同期（？）が紹介してくれた従妹だったのだが、成績のよくなかった娘を勉強させて、まともな大学に合格させたことが結婚する契機となった。主礼（チュレ／結婚式をつかさどる人）は、自分の学生だと堅く信じていたソウル大学法学部の教授が務めた。 偽学生という事実は、卒業アルバムから明らかになった。本当にツラの皮が厚く、卒業写真まで撮っていたのだが、宛先の住所を提出しなかったために、学科事務室で代わりに記入してやろうと学籍簿を照合する過程で、偽学生という事実が明らかになった。偽のソウル法大生事件が起こった時には妻の実家は騒然としたが、娘が妊娠7か月だったため離婚もできなかった。 このような恥をかいても、キム・チャンギョンはソウル大学法学部の同窓会に出席するほど堂々としていた。 妻の実家に借りた金で採石場事業を行い、稼いだ金でソウルのテヘラン路一帯にビルを買って資産家になったが、IMF外国為替危機を経て倒産する。以後、名前だけ残っていた相互信用金庫（貯蓄銀行）を安値で買収し、金融人のふりをし始める。これが詐欺の殿堂となった「未来貯蓄銀行」だ。 彼は自分が所有している未来貯蓄銀行から第3者名義で1500億ウォンを不法融資して、忠清南道にゴルフ場兼温泉リゾートを作った。フィリピンにカジノを建てるという名目で270億ウォンあまりの融資を受け、建物すら立てずにそのまま横領した。そして秘密資金の50億ウォンを車に積んで隠匿する過程で、車両窃盗犯に奪われたりもした。 その後、経営悪化で預金主から訴えられ、未来貯蓄銀行が締め出される危機に追い込まれると、会社の金200億ウォンを横領して中国に逃げようとしたが捕まった。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-05-13 00:00:01
Copyright O2CNI All rights reserved.
