Q.韓国の歴代ファーストレディについて教えてください。ちなみに今はどうしているのですか?

답변게시판
A.
現政府(朴槿惠政府)になってから韓国の大統領が住んでいる青瓦台(大統領府)に主人を失った部屋が一室できました。本館1階に設けられた大統領夫人執務室です。韓国初の女性大統領が未婚であるうえ、家族もいないため、空き部屋はさらに多いと思いますが、それは置いておくことにしましょう。

空き部屋だけでなく、不必要な人材も増えました。身軽な独り身なので、家族の警護も必要なく、その分スタッフも減ったことでしょう。とにかく、現在韓国には「ファーストレディ」がいません。大統領がファーストレディを兼ねていると見ることもできます。

朴槿恵(パク・クネ)大統領はすでに青瓦台のファーストレディの役割をしたことがあります。母親の陸英修(ユク・ヨンス)女史がテロリストが撃った銃弾により亡くなった後、維新政権が終わるまでの5年間余り、ファーストレディ役を務めました。現在の大統領の任期よりも数ヶ月長い期間でした。

朴大統領が就任した後、しばらくの間外交行事で誰がファーストレディを代行するのかについて噂が流れたことがあります。韓国を訪れる外国首脳が夫人を同伴する場合、彼女の相手をする人が必要だからです。そこで、総理夫人や外交通商部長官夫人、女性家族部長官などが挙げられましたが、最終的に特定の人を指定しないことで結論が出ました。2014年、中国の習近平主席が訪韓した時は、チョ・ユンソン政務首席秘書官がファーストレディの役割を引き受けたといいます。

韓国の歴代のファーストレディを見ると、特別な場合を除き、公式行事にはあまり登場しませんでした。そのため、大統領夫人の名前を知っている人もあまりいません。おそらく人々に聞くと、初代夫人のフランチェスカ、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の夫人である陸英修(ユク・ヨンス)、全斗煥大統領夫人の李順子(イ・スンジャ)夫人などを思い浮かべる程度でしょう。

全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領時代に「しゃくれたあご夫人」というニックネームを得た李順子夫人は多少出しゃばる方だったため、人々のうわさ話に頻繁に登場しました。しかし、それ故なのか、その後の夫人たちは行動を自制している感じがします。中国で毛沢東の夫人、江青の悪名が高いせいで、その後の夫人たちが社会活動をほとんどしていないのと似ています。

ちなみに歴代の韓国のファーストレディの中には、かつて韓国で最高の花嫁候補に選ばれた梨花女子大学の出身者が多くいます。さて、それでは、韓国の歴代大統領夫人を簡単に紹介しま​​す。

▶ フランチェスカ・ドナー(Francesca Donner Rhee)李承晩(リ・スンマン)大統領夫人

25歳の年齢差を克服して結婚し、新生大韓民国の初代ファーストレディになった。オーストリア出身であるのに、人々がオーストラリアと混同して、オーストラリアのお嫁さん(ホジュテク、豪州宅)と呼ばれた。朝鮮戦争当時、UNの戦闘機が夫人の実家から送られてきたと混乱し、戦闘機をまとめてオーストラリア機(ホジュキ、豪州機)と呼んだりもした。李承晩の心気を逆なでする人物と情報を遮断する過剰内助を行い、大統領を惑わしたという否定的な評価も受ける。四月革命で権力の座から降りた李承晩とハワイに行き、李承晩の亡き後には故郷のオーストリアに帰っていたが、1970年代に韓国に戻ってきて余生を送った。

▶ 孔德貴(コン・ドックィ)尹潽善(ユン・ボソン)大統領夫人

5.16軍事クーデターで1年6か月にしてファーストレディの座から退いた。以降、拘束者の釈放、妓生(キーセン)観光反対、原爆被害者支援運動を行い、社会活動家として積極的に活動した。

▶ 陸英修(ユク・ヨンス)朴正煕(パク・チョンヒ)大統領夫人

身長が170センチと歴代大統領夫人の中で最も高い。朴正煕大統領が離婚した後、再婚した二番目の妻だ。ファーストレディとして慈善奉仕団体「陽地会」を結成して、各種の育英事業を行った。オリニ大公園(子ども大公園)は、彼女が行った育英事業の痕跡だ。子供だけでなく、高齢者の福祉にも乗り出し、庶民層の幅広い支持を受けた。 1974年、光復節(日本からの独立を祝う祝日)記念式典が開かれた国立中央劇場の壇上で、朝鮮総連系の文世光(ムン・セグァン)の銃に撃たれて死亡した。子供には血縁関係のない娘の朴在玉(パク・チェオク)と実の娘の槿惠(クネ)、槿映(クニョン)、そして息子のチマン(志晩)がいる。

▶ 朴槿恵(パク・クネ)朴正熙大統領の娘

10.26事件で朴正煕大統領が死亡するまで、外国の首脳との接見など、ファーストレディの役割を代行した。

▶ 洪基(ホン・ギ)崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領夫人

在任期間が満8か月と10日、歴代大統領夫人の中で最も短い。対外活動をほとんどしない静かな性格で、韓国女性の婦德を持っているという評価を受けた。ファーストレディになった後、大統領府に行かなければならないという言葉に「キムジャン(冬用のキムチを大量に漬け込むこと)もしなくちゃいけないし、やることがたくさんあるのに…」と発言し素朴な一面を見せた。しかし、全斗煥大統領の就任式では、崔圭夏がパンフレットの入った封筒を渡すと手で払い、李順子が挨拶をしても無視するなど、露骨な怒りを表わした。

▶ 李順子(イ・スンジャ)全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領夫人

梨花女子大学の医学部に在学中、全斗煥に会って中退して結婚した。全斗煥は当時、李順子夫人の父親である李圭東(イ・ギュドン)将軍の専属副官だった。ファーストレディになる前に「延喜洞の​​赤いパンツ」というニックネームで不動産投機家として噂が立っていたが、執権後は親戚の不正問題で悪名を馳せた。

軍部の威勢に屈服した放送が9時のニュースで全斗煥大統領のニュースを伝えた後、「一方、李順子女史は…」と夫人の動静を伝えたことから「一方女史(ハンピョン・ヨサ)」というニックネームも得た。

1979年に「スンジャよ、門を開けろ」という映画が公開されたが、12.12軍事反乱(粛軍クーデター)の頃で、権力者の妻の名前をとった映画はまともに上映もされずに看板を下した。歌手シム・スボンがラジオドラマの主題歌として作った『スンジャの秋』も禁止曲になってしまった。この曲は後にタイトルを変えて他の歌手に渡されたが、歌手パンミの代表曲『この秋には愛するつもりよ』がそれだ。

▶ 金玉淑(キム・オクスク)盧泰愚(ノ・テウ)大統領夫人

非常に積極的な性格だが、李順子のおかげでファーストレディに対する否定的な見方があまりにも広まり、「影内助」を掲げて特別な行動はおこさなかった。公開席上に出席した場合でも、夫の隣で笑顔でじっと立っているだけであり、インタビューもほとんどしたことがない。

李順子より4歳上だが「お姉さん」と呼んで丁寧に接した。以後、夫が大統領に当選した後、祝賀会で李順子が「民政党は人気がなくて本当に苦労が多かった」と言うと「私たちは、国民投票で選ばれた大統領であり、体育館の大統領とは違う」と直球を飛ばした。

▶ 孫命順(ソン・ミョンスン)金泳三(キム・ヨンサム)大統領夫人

梨花女子大学の薬学科に在学中に夫に出会って結婚したが、この事実を隠して学業を終えた。(当時の梨花女子大学は既婚者を追放させるという学校の決まりがあった)。最初の子を身ごもっても、布を腹にまいたままに通って薬剤師の資格を取ったが、一生使われることのない免許証になった。

夫を「総裁、大統領様」などと尊称で呼ぶ一方で、夫は私席で「ミョンスニ(命順ちゃん)」と呼んだと言われている。

▶ 李姫鎬(イ・ヒホ)金大中(キム・デジュン)大統領夫人

金大中大統領の最初の妻が病死した後に再婚した二番目の妻だ。夫の長い刑務所生活の面倒を見て、民主化闘争の同志として一生を送った。夫が大統領に就任した後も、70代後半の高齢にも関わらず、疎外階層の福祉のための活動を続けた。金大中大統領が死亡した後、北側の弔問団が派遣されたことに対する答礼訪問の次元で、2011年、金正日が死亡した時、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長と一緒に弔問を目的として訪朝した。

▶ 権良淑(クォン・ヤンスク)盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領夫人

同じ町内で一緒に育った夫と結婚して、司法試験のための勉強の期間を支えた。父の権五石(クォン・オソク)は韓国戦争当時、左翼活動を繰り広げたとして逮捕された後、1956年に肺結核などの疾患により釈放されて家族と一緒に生活したが、1961年3月に再收監された後、馬山刑務所で死亡した非転向長期囚だ。この問題で盧武鉉大統領は執権中に政治的攻撃を受け、ファーストレディの心は穏やかではなかった。

▶ 金潤玉(キム・ユンオク)李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人

梨花女子大学の健康教育科を卒業し、兄の紹介で出会った、当時現代建設取締役だった李明博大統領と婚姻した。この日は、李明博大統領の誕生日でもあった。在任当時、韓国料理(韓食)のグローバル化を推進するための一翼を担い、2009年の済州で開かれたASEAN首脳会議を韓食グローバル化のデビュー舞台にして、直接構想したメニューを披露した。韓食グローバル化事業は、監査役から堅実に推進しなかったという指摘を受けた。2012年には李明博大統領が退任後に暮らすソウル内谷洞の私邸敷地買取疑惑と関連して、ファーストレディの中で初めての検察の捜査対象となった。
  • Lim, Chul/写真=MBN
  • 入力 2015-05-14 09:00:00

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