Q.韓国にはクリスマスにひとりでいると7年間恋人できないというジンクスがあるんですか？
| A. | 『ブラッククリスマス（Black Christmas）』という映画があります。両親が外出した家に若い男女が集まって楽しく遊んでいたのでｓが、殺人鬼が現れて友人を殺害するというホラー映画です。 ロミオとジュリエットのジュリエットで有名になったオリビア・ハッセーが主演を引き受けた映画なのですが、1974年に上映されました。その頃、韓国ではクリスマスになるとみんなが夜を明かしました。教会に行って祈って、善良に生きようと悔い改めをするために徹夜をしたのではなく、遊ぶのに忙しくて眠らなかったのです。 80年代に入ってからなくなった夜間の通行禁止命令ですが、禁止令が解除される前にも、クリスマスは例外でした。だから24日の夜から25日の未明まで、寒くて人通りのなかった夜の道にイルミネーションが明るく点灯して、何をするでもなく、約束も会う人もいない若者たちが道に溢れ出ていました。 もちろんレストラン、喫茶店、バーのオーナーたちも大喜びです。一晩中、商売をすることができるうえに、人々が街に溢れ出てくるため、それこそ書き入れ時でした。ソルラル（旧正月）、秋夕（チュソク、旧盆）よりもです。夜間の通行禁止時代に唯一夜通しで楽しむことができる日、それがクリスマスでした。 自分も知らないうちにハイテンションになった男女が超えてはならないラインを越えて、翌年の秋には産婦人科医が忙しくなったりもしました。そうなると、恋人のいないクリスマスを過ごせば…という言葉は、当時の酒屋のオーナーが作り上げた言葉なのでしょうか。 そんなはずありません。そんなジンクスを作らなくても、お客さんが溢れるていましたから、そんなところに力を注ぐ必要はありません。 クリスマスの呪いと呼ばれるこの言葉は、1994年に漂い始めました。その時はすでに通行止めが解除されていて、1年365日、真夜中を過ぎても、笛を吹きながら追いかけて来る警察官がいない時代になっていました。 そうだとしても、クリスマスはいつもとは違う特別な日でした。若者たちは、家の中の大人から解放される日を意味しました。すでに古くからクリスマスイブには帰宅時間が真夜中を過ぎることが当たり前になっていたので、通行禁止令がなくなった後も、そのような良い（？）伝統が続いて、クリスマスには注げ！飲め！と叫んでいました。 それでも酒場の主人にとっては昔ほどの賑わいではなかったことでしょう。最近でも週末にはモーテルなどいくつかの業種は平日よりも高くなりますが、食べ物やお酒の値を上げてしまっては客の足が遠のくことでしょう。 「恋人のいないクリスマスを送ると7年間をひとりで過ごすことになり、一緒に過ごした恋人とは10年間一緒にいるだろう」という呪いは大聖堂や教会ではなく、酒屋で広がったことに間違いありません。大聖堂の神父や教会の牧師にとっては利益にならない呪いですから。 とにかく、一時はすごかったのです。恋人がいない人もクリスマスが迫ると恋人を探すのに忙しく、かといって恋人がいる人も妙な気分から抜け出せません。 10年となると、その後に結婚するという話になるのですが、果たして彼（彼女）が私の運命の相手なのか確信することができない。だからといってクリスマスに一緒に過ごそうという話をしなかったり、または「私、今日は家族と一緒に過ごすから」と言ってしまっては、後味が悪くなります。私とは10年を一緒に過ごすつもりがないのかと思わせてしまいますからね。 こんなときに出てきた妙手がパーティーです。多くの人が一緒にいるなら、恋人を求める人や不確実性に震える人が突破口を見つけることができます。 バーはありとあらゆるパーティーを企画してゲストを魅了します。きちんと商売をするということです。だから噂の震源地は酒屋は酒屋でも、夜の通行禁止令が解除された後の時代の酒屋だと考えるほかありません。 クリスマスにまつわる怪談、客挽きのために飲食店のオーナーがまき散らしたマーケティングということです。ただ、今はこの話を知らずにクリスマスを送る人がもっと多いはずです。ペペロデーは間違いなく11月11日にやってきますから。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-12-24 00:00:00
Copyright O2CNI All rights reserved.
