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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国の子供たちはお年玉をどれくらい貰いますか?
  • A.
    全世界を問わず、「富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる」現象が深刻化している言いますが、お年玉(韓国では「セベットン」という)の場合には昔からこのようなことが頻繁に起こっていました。

    ソルラル(旧正月)が過ぎた後は裕福な家の子供たちと食べ物の心配をしなくてはいけないような家の子供たちの懐具合には大きな違いが現れたものです。もちろん、大昔にはお金をあげることがほとんどありませんでした。1960年台までは新年の挨拶の後に松の実や干し柿など、貴重な食べ物をもらって食べていました。韓国でソルラルに大人に挨拶をした後、お年玉をもらい始めたのは工業化以降となります。

    韓国でお年玉を与える風習は中国や日本から渡ってきたと見る説が有力です。中国は非常に古くから赤い封筒にお金を入れて渡す風習がありました。今でも春節には、1億枚をはるかに超える赤い封筒が売れます。昨年、中国北京に住む子どもたちは平均85万ウォンのお年玉をもらったという調査結果が出たことがありましたが、韓国よりも多いでしょう。

    最近の子供たちは、一世代前よりお年玉をもらう額がそれほど多くないようです。暮らしも良くなり、物価が上がった分お年玉の単位も大きくなりましたが、お正月に挨拶をする大人が減少したからです。

    30年以上前は家の中の大人だけでなく、近所のおじさん、おじいさんにも挨拶をしてお年玉をもらいましたが、今では想像もできないことです。田舎では町内の青年たちがどっと押しかけて新年の挨拶をして酒のもてなしを受けましたが、考えただけでも楽しそうな光景ですね。

    お年玉は年齢に応じて金額が異なります。昨年、ある保険会社が従業員を対象に実施した調査では、小学生には1万ウォン、中学生は3万ウォン、高校生からは5万ウォンをあげるという意見が最も多かったといいます。大学生には10万ウォンをあげるという意見も少なくない割合を占めてました。

    お年玉の単位は通貨と比例する属性があります。年齢の高い子供には10万ウォンの小切手をあげていた人たちが5万ウォン札が登場したところ、5万ウォンに減らしてしまうケースも生じたそうなので、このような場合には通貨の変化により損をしたことになります。

    お年玉をもらう子供たちの立場から見ると、お年玉をもらう黄金期が決まっていたりします。主に上級学校に進学するときです。小学校に入学した子供、中学校や高校、大学に進学した子供には少し多い金額を上げたりします。周りの人を見ると、高校に入学した子供に多い額をあげる傾向にあるようです。おそらく年齢も高くなり、使うことが多くなったと考えるためのようです。

    家によっては、兄弟たちに公平に与えたり、額に差をつけるなど、それぞれ違うようです。長男に最も多い額をあげる家があるかと思えば、女の子たちはお年玉を最初から見ることすらできない保守的な家庭もあります。

    お年玉をめぐるエピソードの中で多いのは、お年玉をお母さんに没収される場合が多いというものです。お年玉をたくさんもらい、とても気持ちが良かったのに、「ママが預かっておいて、あなたが大きくなったらあげる」とほぼ強制的に奪っていく場合がしばしばあります。後で返してもらう確率も大きくないうえに、後で受けとっても普段もらっていた小遣いが減ったりするため、子供たちが搾取にあう格好になります。

    ある人はこれについて「回り回るお年玉」とも呼びます。大伯父がくれたお年玉をお母さんが奪って、他のいとこに与え、そのいとこは叔母に奪われ、そのお金が回って子供に戻ってきた後、母親のポケットに入ったと思ったら、他の親戚の子供に渡されるという、まあこんなストーリーですね。

    お年玉は学校に通っている時にだけ受け取るものですが、大学卒業後も仕事がないという理由でお年玉を受けるとしたら、気分がいいのかどうかは当事者ではない以上は分かりにくいですね。

    お年玉をたくさんもらうコツ

    1. なるべくきれいで高価な服を着て挨拶をする
    2. お年玉をくれる大人に会ったら無条件90度の挨拶をして良い印象を残す
    3. 姉、弟、妹、弟、いとこたちと仲良く遊ぶ
    4. 伯父さんはこれ位くださったけど…とつぶやいて競争心を誘導する
    5. 小切手しかないと言い訳をする大人のために、あらかじめお釣りを用意する
    6. 新年の挨拶をした後、お年玉をくれるまで絶対に立ち上がらない
    7. 新年の挨拶の動作を大きくする
    8. 複数人が一緒に挨拶をする時には、一人で最後にもう一回すると、うまくいけば二倍もらうことができる
    9. 卑怯ではあるが、隅で寂しいふりをしてしゃがんでいた後に挨拶をする
    10. 挨拶が終わった瞬間に手を差し出す
    11.「新年の挨拶(セベ)をしたので、3倍(セベ)ください」と慎ましく笑って見せる