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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    イ・ボミ選手について教えてください。いつからゴルフを始めたのですか?
  • A.
    今週、日本の宮崎県にあるゴルフ場でJLPGAリコーカップ大会が開かれています。この大会に関心を持っているのは日本のゴルフファンだけではありません。多くの韓国人も注目しています。

    実は、同じ時期に釜山でも非常に大きなイベントゴルフ大会が開かれています。LPGAで活躍する韓国選手と韓国の舞台で活躍する選手たちが競う大会です。ヨーロッパとアメリカの選手が競争するソルハイムカップの韓国版とでもいえばよいでしょうか。両方を合わせて20人が参加するこの大会にかかった賞金は10億ウォンにもなるそうです。

    しかし、韓国ツアーで賞金王など、様々なトロフィーをさらったチョン・インジ選手(チョン・インジ選手の紹介はこちら)は、釜山ではなく日本に行ってこそ見ることができます。そこでイ・ボミ選手と誰がアジア最高の選手であるかを競っているからです。だから、韓国のゴルフファンとしては、どちらを見なくてはいけないのか、気が気ではありません。

    チョン・インジは、今年、JLPGA大会に2回参加して、2回とも優勝し、日本ツアーを舞台としている選手たちの自尊心を傷つけました。今年、日本のツアーで7勝を収めたイ・ボミ選手も少しはプライドが傷ついたことでしょう。

    まず、2人の選手の写真を見てみましょう。チョン・インジ選手は伸長が174センチにもなり、広告モデル顔負けのプロポーションを誇るとすれば、少しはこじんまりとした体つきであるイ・ボミ選手は、まるで日本の女優のような印象です。(筆者の目にはそう見えるということです。)運動選手としては体つきや顔立ちが芸能人にも劣らず、しかも実力もトップクラスだというのだから、羨ましく思う選手が多い事でしょう。

    • < イ・ボミ >


    • < チョン・インジ >

    それだけでしょうか。チョン・インジ選手が韓国ゴルフ選手の中では最も多くのファンを抱えて(?)いますが、イ・ボミ選手のファンもそれに劣りません。聞こえてくる話では、JLPGAで最も人気が多いそうですが、まさか数多くの日本の選手を置いておいて韓国選手が?という疑問が浮かびますが、本当だったら嬉しいところです。

    今年、朝日新聞が日本​​人を対象に「韓国人と言えば?」という調査をしたところ、朴槿恵(パク・クネ)大統領、ペ・ヨンジュン、キム・ヨナに続き、イ・ボミ選手の名前がランクインしたそうです。ゴルフが日本でも大人気の大衆スポーツとまでは言えなそうなのに、日本の舞台で大活躍した野球選手のイ・デホやオ・スンファンを抜いただなんて、彼女に対する日本人の関心を推測するに値します。

    ソウルオリンピックが開かれた1988年8月、江原道の麟蹄で生まれたイ・ボミ選手は12歳のときにゴルフクラブをつかんだそうです。韓国のプロ選手にしては早い方ではありません。小学校低学年、つまり8歳~9歳頃に始める選手も多いからです。子どもの頃から運動が好きで、両親に隠れてテコンドー道場に通ったのですが、両親がそれを知って「女子がテコンドーだなんて。どうしても運動をしたいなら、ゴルフをしろ」と言い、ゴルフクラブを握ることになったそうです。 ちょうど、近所にゴルフを練習している友人もいたそうです。

    本人は素質があるというよりは、練習を一生懸命したと言います。本当にそうなのかもしれません。アマチュアのとき、プロの舞台で優勝した経歴はないんですよ。2部ツアーの賞金王の資格で、1部ツアーに参加し始めたんです。2010年には韓国でも最高の一年を送りました。最多勝(3勝)、賞金王、今年の選手(大賞)、最低打賞をかっさらい、ファンからは「ポミ姉(뽀미 언니)」という愛称で呼ばれた最高のスターでした。

    彼女が日本の舞台へと移って行ったとき、寂しがるファンも多くいました。おそらく、JLPGAが生中継されていたなら、韓国でもイ・ボミ選手の人気は相変わらずだったかもしれません。ところが、残念ながら4月から11月まで毎週韓国では女子ゴルフ大会が開かれるため、JLPGAを中継する暇はありません。

    日本に行って、最初は苦労しました。ところが、メインスポンサーである延田グループと縁を結びながら、実力を発揮し始めました。実は、これも今回、資料を探しながら知ることになったのですが、今まではコカ・コーラ・ジャパンがメインスポンサーだと思っていました。CocaColaと書かれた帽子をかぶっていたので。

    コー​​チと心強いスポンサー、そして常に笑顔で肯定的なマインドがイ・ボミをスターに育てた源泉なのでしょう。実際、彼女はよく笑います。フィールドでファンが彼女の名前を呼ぶと笑顔を見せるのですが、それを始めることになったきっかけが面白いです。

    • < スマイル・キャンディ、イ・ボミ 写真 =ルコックゴルフ(イ・ボミ選手の公式ウェアスポンサー) >

    「iKONのラッパーであるBobbyが好きなんです。彼が出演するYGコンサートを見に行ってBobbyの名前を大きく叫んだのですが、笑ってくれたんです。終わってから、一緒に写真も撮ったのですが、本当に幸せでした。それから、私のファンにも同じことをしてあげれば、きっと喜ぶだろうと感じたのです」

    そこで感じたことを実践に移しながら、日本でも「スマイル・キャンディ」というニックネームを得ることになったようです。

    父親が他界してからは、イ・ボミ選手が大黒柱となりました。自分がゴルフ選手として成長する中、家族が犠牲になったことについて、申し訳ない気持ちが大きいそうです。

    今年、日本で歴代最高の賞金を獲得する記録を立てたイ・ボミ選手の夢は2つです。日本で20勝以上を達成してKLPGA永久シード権を得て、来年のオリンピックに出場することです。永久シード権は時間の問題のような気がしますが、オリンピック出場は断言することは困難です。

    現在、イ・ボミ選手の世界ランキングが16位ですから、まず、リコーカップで対戦しているチョン・インジ(9位)の壁から越えなければならないでしょう。